あおのきせき 青の軌跡

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青の軌跡 あおのきせき

作出:2008年/小林森治氏
樹形:ブッシュ(HT)
花期:中咲・繰り返し
花径:大輪
交配:花粉が展着しない為これ以上の交配種は生まれない筈の『青龍』唯一の子品種。

 

花色が花色だけに虚弱体質かと思いきや、庭植えで問題なく生育します。勝手な思い込みで細枝性のディンティベスみたいなのを予想してたんですけど、実際は、逞しいって程ではないにしろ結構ガッシリとしたHTらしい枝振りです。但し、花自体は降雨や湿気にかなり弱いですね。すぐに外弁が痛んで薄茶色くボーリングしやすい。出来れば花期は雨に当たらない所に格納したい位なんだけど、庭植えはそうもいかないし。それでも花弁数が少ないのが幸いしてか、全部ダメってことにはならない。何かしらのタイミングで上手く咲けたりダメだったり、何となく、って感じでポツポツ(笑)。
ホントに淡い薄青色で、見様によっては白バラにも見える位。でもやっぱりローズガーデン内では異彩を放っていて、⇧の奥にあるサマースノーと見比べると、只の白バラではないことが解かるかと。
⇧⇩のプランプランしてる小花はクレマのベティ―コーニング。この色に近いですね。但し現在はこのエリアから移植しました。HTの枝振りがこの場所ではちょい厳しかったので。

『青の軌跡』ってネーミング、素晴らしいです。ただひたすらに青いバラを求めた人生の、その果てに咲いたバラ。『奇跡』ではなく『軌跡』であったことに、心が揺さぶられます。

 

【秋バラ】


ところで耐寒性に関してなんですが・・・・
2021年酷冬越えの春はかなり厳しかった。相当な深手。正直、他品種ならば撤収宣告を下していたレベル。それでも・・・・・どうしても私の庭から亡くしたくないと思ったので。
私なんかが語るのは相当憚られるのですけれど、アマチュアを貫きながら青いバラに生涯を捧げた小林氏に対して、なんというか・・・・畏敬の念が非常に強くてですね。。。。なので庭外とするには微妙な位置に再移植(前回の移植から数年以上経ってますが)兎も角そこなら今より日もよく当たるし、花が咲けば庭の一部として人の目に触れることが出来るだろうと。叶うなら何とか生き延びて欲しいと祈っています。
そんな訳で⇧は移植前の秋バラ。そしてしゃがみこんでこの花を見つめながら「・・・大丈夫大丈夫・・・・きっと大丈夫。。。」と呟いていた庭主の目線(苦笑)

で、翌年⇩ 無事、生き延びています。ありがとうございます。。。