オクタビア ヒル

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オクタビアヒル Octavia Hill

作出:1995年/ハークネス(英)
樹形:半横張ブッシュ(高さ120×幅100くらい)
花期:遅咲・繰り返し
花径:中輪
交配:Armada × Cornelia(ってコーネリア⁉ ホントに? )

 

多花性で芳香種。上品でトラディショナルな雰囲気。華やかさにはちょい欠けるかもしれないですが・・・・ってすみません!改めて見ると全然欠けてなかったです(;^_^A
ちなみに⇧をひきで見ると⇩
⇧赤バラはディープボルドー。画面中央らへんのピンクはボニカ82それとサニーノックアウト。左上隅は安曇野。その隣にアロハの咲き残り。
樹高は中程度。ですがちと横張が強いのでスペースは充分確保したほうが良いでしょうね。いずれ株元を中心に直径1M位の空間は必要になるかも…とか心積もりしておけばいいかも。(枝振りの加減も絡むので株元が空間の中心になるとは言い切れませんが)オクタビアヒル Octavia Hill欠点は、湿気や雨で蕾がボーリングしやすいこと。
うちではそれに業を煮やして一度移植したんですが、そしたらびっくりする程よく咲くようになりました。開花期が梅雨とぶつかるのは当地での遅咲きには逃れようのない宿命なんですけれども、そういう場合でもほんのちょっと日当たりと風通しを良くしてあげるだけでなんとかなる場合がある!と、大変勉強になりました。それと・・・・これは経験と私感に基づくお話になるんですが、補足として。
この品種はとにかく多花性なので、植えつけ間もない時期から物凄い量のつぼみをつけるんです。樹勢もよく、そこそこガッチリとした枝振りなので、ついつい若苗であることを忘れてしまう程。。。でもやっぱり若苗のうちはどうしても、最終的には咲き切れない蕾が数多く出現します。(この現象はボーリングとは別)植えつけから数年間は私もこの印象がかなり強かったんですが・・・・ハタと気づきまして。最近は大量の蕾の殆どがちゃんと開花出来てるんですよね。ということは、その現象は品種の特性というより、おそらく御本人の体力的な問題だったんじゃないかなぁ~と。言うなれば、まだ子供なのに自分の限界を超えて頑張り過ぎちゃって、でも最終的には『…やっぱ、ムリ』って・・・・そんな感じ。勿論私は専門家じゃありませんから正確な理屈は知りませんけど、少なくとも若木のうちは咲かない蕾を見かけたら『頑張ったねー、しかも自己管理出来て偉かったねーw』ってくらいにしとくと、お互い幸せだと思います(笑)。
そしてあともうひとつ。上記でもチラと触れたことに関連するんですが。この品種はかなり強めの横張で枝が伸びるため、そもそもの幹数が少ない若木のうちはどうしても株が偏った姿になりやすいです。成木になる頃には左程気にならなくなるでしょうが、もちろん株の重心がズレた状態で大人になる可能性もある訳で・・・・けれどその頃になればお互い大体の気心は知れた間柄になってる筈ですから然程大きな問題にはならないと思います(…ほんとテキトーだな、おい) でも実際の話、横張性が強いとはいえ枝が暴れて困るタイプではなく、むしろよくまとまるブッシュローズなので、周辺植栽やら草花やらで塩梅好くカバー出来ると思います♪⇧⇩御伴はラデュレ。カリフラワーみたいなのはアメリカアジサイ ‘アナベル’

イギリス出のバラでオールドローズちっくな花容ですが、オースチンのイングリッシュローズの雰囲気とは、やはり一線を画しますね。エレガンスとトラディショナルの違いとでも言いますか・・・・ともかくオクタビアヒルは『ロマンティックでアンティーク風な花を、現実的で堅実そうな樹に咲かせた』感じ・・・・って伝わります? もしくは「スベニール ド ラ マルメゾンの花容&芳香には憧れるけど、あんな寒がりで白粉まみれの姫様にはお仕え出来ないぃ~~!」とお嘆きならこの品種も選択肢のひとつっていう・・・まぁその場合、特に葉色からくる印象で株全体の色合いは多少濃くなりますケドネ。

 

【秋バラ】


安心安定のクオリティ。さすがハークネス。