カインダ ブルー

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カインダ ブルー Kinda Blue

作出:2015年/コルデス(独)
樹形:半直立性ブッシュ 樹高120㎝くらい・・・かな
花期:かなり遅咲き・繰り返し
花径:大輪
備考:『なんとなく、もの憂い気分…』だそうな。

 

ノヴァーリス同様、当庭では比較的若いコなんですが(お迎えしてからまだ数年くらいかな?)もはやバラ期フィナーレのメインキャスト入りしてます。実際、強健&大輪&多花性でこの色とくればサ。。。


あ、ブルーの色味がいろいろに写ってますけど、どれもホント。こういうニュアンスカラーはその時々で違って視えますので。

カインダ ブルー Kinda Blue コルデス Kordes・・・なんだこれ。ちなみに⇧は植え付けからまだ2~3年くらいの頃。既に若株の風情じゃないじゃん。んで、そこから更に2年くらい経つと⇩の感じ。
えっらいことになってます(笑)。御伴のクレマはバネッサとかエレバンとか


⇧のクレマはアフロディーテ・エレガフミナ


花期が梅雨と丸被りなのでビショ濡れ状態は止むを得ません。が、それでも結構ちゃんと形を保ててます。いろいろと・・・・・力強さを感じるバラかもしれません(笑)。ちなみに余談としてですが。私自身、購入する時の顔写真ではどうにも掴み切れなかった品種の個性についてを、補記しておきます。

ノヴァーリスとカインダブルーの違い】
まずは風情。ノヴァーリスがフワッと儚げでたおやかな淑女っぽい感じで、カインダブルーは豊満で艶っぽくて何処か不機嫌そうな美女(はいぃ?) も少し伝わりやすく言うなら、ノヴァ―リスはイングリッシュローズ的にエレガントな風情で、カインダブルーはピエールドロンサール的なアンティーク風あるいはラグジュアリーな感じ。(だから伝わらないってば)

次に花期。どちらも遅咲きですが、特にカインダブルーはドロシーパーキンス岳の夢なみの最遅グループに属します。(ヘタしたらクリムゾンシャワーと遭遇してるかも・・・)
要するに、アイスバーグピエールドロンサールやイングリッシュローズの大半が咲き終わった頃にノヴァ―リスが咲き始め、そこから更に数日経ってからカインダブルーがおもむろに咲き始める・・・そういう感じ。
なので他のバラとのコラボを狙うならノヴァーリスのほうが選択肢の幅はありそう。カインダブルーはバラ期のピリオドを打つバラ。

そして樹姿に関してですが・・・・カインダブルーはどちらかと言えばズングリムックリな印象(笑)。まとまりのいい株で大き目の葉っぱが元気にワサワサ茂ることと、枝もほどほど逞しいことからそう感じるんだと思います。
一方、ノヴァーリスはカインダブルーより高性種。こちらもほどほど太枝なこともあって株全体としてはパリコレとかのトップモデルさんみたいな印象を・・・・あ!?べ、別にカインダブルーを貶してる訳じゃないです!みんな違ってみんなイイってやつですので! フォローすればカインダブルーはノヴァーリスより雨に強いという利点がある。花自体もそうですが、体形がズングリムックリなだけに(まだ言うか)雨に降られても樹姿が乱れにくいというのが特長。

また・・・・・実は、私にとってはこれこそが一番重要な違いであり、両者を代替え不可する要因なんですけれども、ガーデン内での位置づけ(役割と言い換えても)が、カインダブルーはブッシュローズで、ノヴァーリスはシュラブローズだということ。つまりカインダブルーは庭のフォーカルポイントとして本領を発揮するだろうし、対してノヴァーリスは他の灌木類同様に庭の骨格として扱えるバラ・・・・って、まぁこれはあくまで栽培数年以上してからの私感ですけれどもね。(※詳しくは自然樹形でバラを育てるにて)

ともかくそんな訳なのでこの2品種を両天秤にかけるとしたら、色合いや花型がどうのこうのより、「どこでどんな風に咲いてもらいたいか?」が大きな分銅となるのかも。強健で栽培しやすく、開花時のパフォーマンスが素晴らしいのは共通です(好み云々は置いといて)
逆にこの両方を植える場合では、隣同士に並べてしまうより、それぞれの持ち味を生かしてあげたほうが良い気がします。上記のような個性の違いはありますが、それがコントラストとして互いを引き立て合うような、そういう感じではありませんので。なんていうのかな・・・・微妙な違いが何とも言えない違和感になって現れるような。まぁ、ブルーローズのコレクションガーデンであれば事情は違うでしょうが・・・・・・って、あ、でもその場合は他の繊細なブルーローズ様方とは分けたほうが宜しいかと(少なくとも同時に視界に入る範囲では避けたほうが…) だってこの方達の樹の逞しさ、マジで半端ないっすよ(笑)? 並のフロリバンダでは太刀打ち出来ない程のボリュームが出ますゆえ。むしろ逞しい系のHTと並び立ってトントンな感じ。カインダ ブルー Kinda Blue コルデス Kordes

おっと。。。これはレアな組み合わせ。⇧白いのはステファニーグッテンベルク。⇩ラプソディインブルー。この年はバラ期直前一ヶ月が異常に寒くて前半組が開くに開けず遅れに遅れたの。にもかかわらず後半組は例年通りの開花だったもんでこんな珍しいコラボが観られたって訳。
⇩遅咲きの雄シンデレラと御一緒。こっちのシーンは安定の例年通りです♪

 

【秋バラ】


大変良く出来たアンティーク風。大輪で咲いてくれますし、色合いも素晴らしいです。それに個人的には・・・・これくらいの花付きで咲いてくれたほうが、この御方の美しさがより一層際立つと思ってたりなんかして。それに秋は樹姿がスラリと(だからそれはもういいってばw)