カフェ/グレッチャー

カテゴリー|

カフェ Cafe

作出:1956年/コルデス(独)
樹形:小型・横張性ブッシュ
花期:遅咲・繰り返し
花径:中大輪
交配: (Golden Glow×R kordesii)×Lavender Pinocchio

 

本来はフロリバンダですが・・・う゛~~~ん・・・・カフェ Cafe バラ フロリバンダ少なくとも開花時の樹姿はブッシュのフロリバンダとは言い難いですね。まぁ、だからといってシュラブといえる程には・・・・形態としては、ものすごい横張りの枝がまばらに四方八方に伸びて殆どグラウンドカバー状態(とはいえ誘引はほぼ無理。枝が固いし棘だらけだし、そもそもそこまでも伸びないし)そして花は開花後すぐに下を向く。。。自由すぎてどうしたもんだか。但し何故か写真映えはする。独特の雰囲気。

カフェ Cafe バラ フロリバンダまぁ個人的には、こういうクセの強い困ったちゃんに滅法弱くて・・・(笑)。ともかくそんなこんなの諸事情によって、うちでは性質の同じグレッチャーとくっつけて植えて二品種を一緒くたに扱ってます。そうするとソコソコまとまって見えるので。

 

***********************
グレッチャー Gletscher

作出:1955年/コルデス(独)
樹形:小型・横張性ブッシュ
花期:遅咲・繰り返し
花径:中輪
交配:実生 × Lavender Pinocchio

 

もともとこのコは『ラベンダーピノキオ』のタグでうちにやってきたんですけど、どう見たって違うじゃんねー。。。でもこれはこれでいい♪ なので品種名はおそらく、です。違ってたらそっと教えて下さいm(__)mともかくこの2品種は双子か!?って位に性質がまったく一緒です。花容&花期&樹姿&樹高、すべて揃います。グレッチャーの名が正解ならさもあらなん。だって片親が一緒だし。まぁ幾分・・・こっちのほうが花径は小さいかも?気持ちですけど。

グレッチャー Gletscher バラ フロリバンダこのクシャクシャッとした感じと何とも言われぬ色合いが堪らなくww 今でこそアンティーク風とかって人気ありますけれど、これらの発表当時は一体・・・・・っていうか貴女たちもコルデスか! そう、そうなんです、このコ達こうみえて結構丈夫なんです。植栽位置の関係で終日ほぼ半日陰なんですけどワリと大丈夫そう。あくまでマイペースに好き勝手。アストランティアの花茎越しに。どんだけ低空飛行か伝わればいいなぁ~と。

【追記:2021年秋、両品種とも撤収】

ふぁ~~~~・・・・これはちょっと・・・・ショックでした。
まずカフェに関して。正直ここ2,3年の生育状況はすこぶる怪しかった。先述通り植栽場所がもともと半日陰になってたんですけれども、特に最近は周辺植物の生長によって更に日陰が色濃くなっていたのがずっと心に重く閊えていたんです。(それでもそれなり咲いてはいましたが) 移植も考えてはいたんだけど株のコンディション的に難しかったのと適切な移植先を探し出せず・・・・・それでもその場にて酷冬越えはしてくれて、一番花も咲くことは咲いてました。けど秋の株の状態は極めて悪くなっていて。。。

一方隣同士とはいえ若干日当たりがあったグレッチャーは、一番花もそこそこには咲いてて取り急ぎの問題はなかろうと・・・・ところが撤収勧告を出そうとしていたカフェから、ふと視線を移した瞬間。「…げ。」癌腫発症中。こんな時にまでモロトモに為らんでいいがなヨ・・・・・( ノД`)シクシク…

・・・・癌腫なぁ~・・・・・・昔のバラ栽培本には「即時焼却!土も完全に入れ替え!」ってな勢いで書かれてましたけど、今はそうでもないんですよね。この辺が人間の場合とも似てて、昔は不治の病、けれど今は早期発見&適切な治療で治りますよ、と。
それで思ったんですけど、結局は健康的な生活によって免疫力をつけることが最大の予防方法っていうのも同じなのかしれないなぁ~と。それでも罹る時は罹るからこそ怖いんですけれども、とりあえず・・・「お日さまにさえちゃんと当ててあげてれば或いは・・・」という後悔だけが胸に残るという結果にはならなかったでしょうし。今は痛みとも苦味とも言われぬ申し訳なさでいっぱいです。

それでも既述の環境下で少なくとも10数年以上は一緒に暮らした方々なので、記録は残します。どなたかのお役に、そしてどこかで育つ両品種にとって何らかの手助けになれば。
ちなみ両名が抜けた穴は、日陰にそぐわしい宿根草類にて埋まりました。うん・・・・・やっぱこれで正解。庭主目線でも楽になったし、客観的にもごく自然になったって感じるもん。。。。

・・・・っと、これは極めて個人的な思い込みかもしれませんが。癌腫に関しては、うちではなんとなく、根っこ(ノイバラ)と地上部(各品種)の生長バランスが著しく崩れているであろう株でたまに見受けている気がしてます。例えば上記の通り日陰での栽培、或いは凍害による春の強剪定で本来の生育が果たせていない株、それからそもそもが虚弱な品種等。
とはいえ私は専門家じゃないので本当の解明は出来ませんけど、そう思って栽培している限りは他に害は無いかな、とは考えています。