グラハム トーマス

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グラハム トーマス Graham Thomas
作出:1983年/オースチン(英)
樹形:大型・半直立性シュラブ(樹高180㎝以下×横幅150㎝くらい)
花期:中咲・繰り返し
花径:中大輪
交配: Charles Austin × (Iceberg × 実生)

殿堂入りの名花。暖地では巨大化するのでツルバラ扱いが妥当、とされますが・・・
万歳!寒冷地!!! 非の打ち所の無い、素晴らしいシュラブローズですww

グラハム トーマス Graham Thomas

もちろんツルバラとしても素晴らしいパフォーマンスを発揮するのでしょうが、冬季剪定による自立樹形であっても非常に美しい巨大な花束を形成します。支柱等のサポートナシでも⇧⇩の状態。おかげさまで360℃どっから見てもカッコイイ、庭の骨格シュラブですww

あ、それとですね。この頁に貼り付けた画像群を見るとかなり黄色の誤差が出てますけど、その年の天候によってそもそもの濃淡や色味が違ってる場合もありますし、たまたまに撮った瞬間の光線の具合で違って写ってる場合もあります(撮るヒトの腕が大層不安定なので尚更) ただ「どれが本来のグラハムトーマス?」と訊かれても、私から見ればどれもこれもがグラハムトーマスなので・・・・なので画像はあるだけいっぱい貼っときます。表情が豊かなバラであればある程そのほうがきっと伝わりやすいと思いますし。

グラハム トーマス Graham Thomas

グラハム トーマス Graham Thomas

イングリッシュローズは一般に花保ちが悪いと言われますが。それって枝を長く誘引して一輪咲にさせてる事も実は絡んでると思う。切り詰めてこうして房咲にすると、全体の花期はぐ~んと長くなるから、先に咲き終わったのが多少散り急いだって痛くも痒くもない(笑)。しかもそうなると『花保ちが悪い』と表現される残念なスペックも『一輪一輪は見苦しくしがみ付かずサラッと散って、後続の花を邪魔しない』という大きな美点に変換されるんですよね。※詳しくは【シュラブを誘引? カット? その違い】でどうぞ。


このフワッと感がイングリッシュローズの美しさだと思うのよ・・・・
透ける光とかそよ風とか込み込みで。あぁそれからここで思いきりに深呼吸すると気づく爽やかなティー香とか・・・・とにかくこのバラの素晴らしさを語るということは、美しいローズガーデンの在り様、或いはガーデンローズの存在価値を語ることと等しかろうと思います。


そして己の美しさを誇るだけでなく、他のバラや植栽植物群と正しく調和しあえる懐の深さ! 特にガーデン配色上すごく難しいとされる(突出したがるので)黄花の、しかも庭中のどこからでも見えるような大型シュラブでありながら・・・・これは感服を通り越して、もはやそこに咲いてるコトがフツーになってる物凄さかと(・・・ん?)
⇧手前トラヴィアータ。奥がポールズスカーレットクライマー。で、ポールズスカーレットクライマー側から写すと⇩ 画面中央はジャルダンドゥフランスとペンステモンのハスカーレッド。


背景にご注目~。 ⇧白~ピンクに咲いてるタニウツギ ⇩白いのは梅花ウツギ。
同じウツギでもタニウツギはバラ期前半組、梅花ウツギは後半組なのですヨ。花期の長さは房咲の大型シュラブならではです。どんなに花一輪の保ちがよい品種だとしても、花付きの絶対数が違うブッシュローズではこうはいきませんノヨ。。。グラハム トーマス Graham Thomas
遅咲きバラが中心になってますけどまだまだ絶好調! 

    

 

 

【秋バラ】


長く伸びた半ツルシュートを風にそよがせながら自由気ままにゆらゆら咲いてる風情は、まさにイングリッシュローズの独壇場・・・・・花数も十分にありますし、初秋から晩秋までずっとチラチラ咲き続けています。