ディスタント ドラムス

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ディスタント ドラムス Distant Drums

作出:1985年/アメリカ
樹形:半横張性ブッシュ(樹高130㎝くらい)
花期:若干早咲・繰り返し
花径:中大輪
交配: September Song × The Yeomen
備考:大学からの研究費が足りなかったせいで、作出したバラは無肥料・無農薬・草ぼうぼうの放任栽培で極寒アイダホの冬を生き残った品種のみだった・・・という、ブラボー!な逸話をもつバック博士のバラww

 

丈夫でよく茂るのでシュラブにカテゴライズしてもいい位なボリュームは出ますが(特に夏以降はモシャモシャと)樹形としてはブッシュ仕立て一択。なので冬季剪定はフロリバンダに準じるつもりでどうぞ。
・・・・って、あー・・・でも剪定時に強弱をつけると全体的にフワァとしたシュラブな感じにはなります(とはいえブッシュの枝振りなんだけど…) すみません、ここら辺の曖昧さは解かる人にしか伝わらないかもm(__)m とりあえず育て始めの何年かはフロリバンダのブッシュと思ってて間違いないと思います。そのあとのことは・・・・大丈夫です。御心配なさらなくても、その頃には御本人がちゃんと教えてくれてますヨ♪
傑出した色合いをみせるバラ。咲き始めから咲き終わりまで、すべてのステージが美しい。
出来れば咲き初めのこのベージュをずっと魅せて欲しいけど、咲き進んだシックな表情もまたいいのです。⇧の色合いが、数日後(気温によっては翌日には)⇩になる⇧⇩手前はホワイト グラース アン アーヘン
⇩の奥で噴水みたいになってるのはロサ オドラータ

⇩の背景はつるアジサイとクレマのベティ―コーニング。手前の葉っぱはナツハゼ

えぇ~と、ちゃんと撮っとけって話ですが、ディスタントドラムスは新芽が美しい赤銅色。丁度⇧背後、もしくは⇩の左端上空に写ってる銅葉のモミジと同じ色です。花後切り戻して新たに出てくるシュートも然りなので、それもまたちょっとしたカラーリーフ効果を狙えます。⇧の奥はディスタントドラムスと同じく若干早咲きのクラウンプリンセスマルガリータ

若干早咲きのこのバラの咲く頃は【ティストウの庭】が一年で最も美しい瞬間。
大抵のお客様は庭全体が賑やかにワ――――ッ!と咲き乱れてから一気にワ――――ッ!といらっしゃるので・・・・・ホントはちょっと勿体ないナーって思ってます。
⇧の左端奥で、銅葉&白っぽい花の噴水状態になってるのはアメリアテマリシモツケのサマーワイン。矮性種ってコトでしたが地上3M近くにはなります。

最終段階の色合い。静謐のクライマックス。あぁ~・・・良き良き♪


そういやお隣さんホワイト グラース アン アーヘンとは案外似た者同士かな。花径&花容&樹姿など・・・・・・あとそれから、房咲きの真ん中らへんで最初に咲く花が、咲き進むにつれて他の花茎に挟まれた格好になってモノ凄ぉ~く窮屈そうにしているところとか(笑)。

【秋バラ】


気温の高さゆえに疾走するが如く咲き進む春とは打って変わり、外気が冷涼になるにつれて、咲き始めのテラコッタ色が長く続くようになります。こうこなくっちゃww