フィリス バイド

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フィリスバイド Phyllis Bide

作出:1923年/イギリス
樹形:横張性シュラブ
花期:中咲・繰り返し
花径:小輪
交配: Perle d’Or × Gloire de Dijon

 

最盛期はホント夢見るような光景。
奔放な枝振り、細枝で小葉、何より時間経過を最大限に生かした花色のグラデーション。すべてが繊細で優美。けれど丈夫ですこやかな樹勢。庭を美しく愛らしく魅せるためのバラ。

バラ フィリス バイド Phyllis Bide

バラ フィリス バイド Phyllis Bideちと棘はうるさいですけどね。花殻摘みの時、よく引っ掛けてます。それで「あ、っつ・・・ゴ、ゴメン!」って謝ってます(力関係ww)

バラ フィリス バイド Phyllis Bide

バラ フィリス バイド Phyllis Bide

一世を風靡したカクテルの親御さん。しかもうちで最も信頼してるクレールマタンの親でもある。そういうの知ると交配ってやってみたくなりますよね・・・・って、但しうちの場合は受粉させた花殻をそのまま摘み残しておくのが相当に至難の業だったりして(笑)。すべてのバラは咲き終わった瞬間、無意識&高速で摘み取られていくもんでさ(;^_^Aバラ フィリス バイド Phyllis Bide

バラ フィリス バイド Phyllis Bide       


花期も充分に長いです。咲き始めはジャーマンアイリス⇧と一緒(ジャーマンとコラボれればうちでは早咲き認定)だし、⇩では梅花ウツギと一緒(梅花ウツギはどちらかと言えばバラ期後半。私の認識では梅雨の花なので)


で、⇧は咲き終わりの頃。花弁が外側にカールしてカクタス咲っていうの?小輪のダリアっぽくなります。見る人によって好みが分かれるトコロかもしれませんが、これはこれで私はケッコー好き。儚く散りゆくモノの懸命な煌めき。
⇧奥はノヴァーリス  手前のクレマはイングリットビエデンコフ

・・・・ところが、ですヨ。
物語にはまだ続きがあったのです! ⇧の状態が例年の終焉なのですが、或る年のこと⇩


え・・・なにこれ・・・・・・このコって薄緑になるの・・・!?
しかもこの状態が3~4日続いたもんですから、なんていうか・・・白昼夢。もしくは現世に間違って現れてしまった異世界のようでした。


いえ、確かに今までも終焉の際にはうっすらとした薄緑色をそこはかとなく感じさせてはいました。いましたけれどもここまでハッキリとは流石に・・・・・・ちなみにこの年のバラ期前半は、天気予報が外れに外れて降りそうで降らない日が延々と続き、結局このフィリスバイドは咲き初めから終わりまで一度も雨に打たれず咲き抜けられたことが大きな理由だったと思います。とはいえ・・・このコとのお付き合いはかれこれ10年程になるかと思いますが、ここにきて夢にも思いがけない幻想的な光景を魅せてもらった次第です。。。あまりの驚きにお裾分けがてら、あるだけいっぱい貼っときました(笑)。まぁ、ベランダで鉢栽培とか軒下栽培とか、あるいはお天気に恵まれた地域にお住まいの方でしたら珍しくもなんともないモノかもしれませんけど(それ言っちゃ身も蓋もなかろうてw)兎も角うちの庭では稀有な出来事でしたので。

 

【秋バラ】


ちょこちょこ咲いてます♪ 遠景ですけど。手前は牡丹の紅葉。それとユリ殻のオブジェ(笑)