ファンタンラトゥール

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ファンタンラトゥール Fantin-Latour

作出:ーーー
樹形:大型・半横張性シュラブ
花期:中咲・一季
花径:中輪
備考:バラの画家として有名なHenri Fantin-Latour(19世紀フランス)に因む。ケンティフォリア系統。

 

オールドローズらしいオールドローズと言えるかも。甘く華やかなダマスク香が心地よく香り、お顔は小振りで控えめなシルキーピンク。なんとなくイングリッシュローズのエグランティーヌ(マサコ)に似てると思う。儚げで優しい色合いとか、中弁のクシャクシャッとした感じが。ファンタン~の花径を大きくして、四季咲きにして、お行儀の良いシュラブに咲かせたらエグラン~、みたいな。

ファンタンラトゥール Fantin-Latour
樹形のほうは・・・・ハハハ・・・・御本人に任せておいたら⇧な感じ。それを冬季剪定でガッツリ切り戻したら⇩な感じ。周辺の植栽事情が変わった為のビフォーアフター(笑)。
ただまぁ、この方の場合、本来ならここまでギュウギュウな咲かせ方じゃなく、もう少しフワァとのびやかな樹姿にしたほうが持ち味だとは思うんです。けど、こん時は仕立て直しが絡んでたので。
ちなみに周辺の植栽事情が変わったっていうのは、⇧⇩にちょこちょこ覗いてるエグランテリアが引退したことによるもの。そのため樹高を求める必要がなくなったので、思い切って切り戻せたという訳です。
正直、以前は背景扱いなバラだったんです。例え花期真っ只中であっても存在感は一切。「こんな美貌の持ち主なのにどうして?」って思われるかもしれませんが・・・・でもさ、華やかで色鮮やかなモダンローズと競演するとなると、オールドローズ特有の控えめな上品さってどうしても地味に見えがちなんですよ。ましてや大型種という理由だけで奥まったところに植えちゃうと単なる背景扱いになっちゃう上に、美点である香りを嗅ぐことも出来なくなるし。結構ずっと胸に引っ掛かってる案件。こういうオールドローズの魅力を引き立たせるには一体どうしたらいいんだろう? 答えは未だに見つかりませんが・・・・・ってか、そもそも正解なんてあんのか??? ホント、庭づくりって難しいですね。でもそこが夢中になれる面白さなのかもしれません。

ファンタンラトゥール Fantin-Latour