ラプソディ イン ブルー

カテゴリー|

ラプソディ イン ブルー Rhapsody in Bluei

作出:1999年/イギリス
樹形:半直立性シュラブ(樹高120~130㎝くらい)
花期:若干早咲・繰り返し
花径:中輪
交配:Summer Wine × {International Herald Tribune × [(Blue Moon × Montezuma) × (Violacea × Montezuma)]}
備考:ガーシュウィンの名曲に因む。

 

とにかく素晴らしい色。一度見たら、あとは見紛う術もない。咲き始めから咲き終わりまでの時間経過によるグラデーションも絶品。

丈夫で育てやすく、そして扱いやすい品種。よく茂るので株の横張はそれなりに出ますが、基本的には直立性と考えていいと思います。冬季剪定さえしとけば、生育期は御本人がギュッと引き締まった縦長のシュラブを自ら形成し(うちでは何のサポートも入れてません)花期も樹姿が乱れて困るなんてことは一切ありません。夏以降、ベーサルも含めて半つる状のシュートが多数伸びるので(大体2M前後くらいかな)が茂っていきますが、どれも確実に上を目指して伸びていくので、ハタ迷惑な感じ(…笑)にはならないと思います。
なので勿論ツルバラ扱いも充分に出来そうですが、うちでは前述通り冬季に切り詰めてブッシュ仕立てにしています。すると多花性なこともあり、一番花の満開真っ最中から既に次の花房(蕾)が止め処なく上がってくるような状態に。当然株全体で見た時の花期はそれだけ長くなります。比較的早咲きな品種ですが、そういう事情でもってうちでは遅咲き品種とも結構コラボれてます。

ラプソディ イン ブルー Rhapsody in Bluei バラ
⇧は咲き始めの頃。ジャーマンアイリス(花期5月下旬~6月初旬)が御伴。
そして⇩では花菖蒲(花期7月初旬)が御伴。こっちは2番花というか咲き遅れというか。
※ジャーマンアイリスと花菖蒲を混植させてるのにギョッとなさった方もいらっしゃるとは思いますが(実際はバラを挟んで両側)少なくとも6~7年以上はこんな感じで栽培出来てるので大丈夫ってコトなんでしょう・・・・そりゃあ『素人の怖いモノ無しって凄いなぁ~』とかとは、我ながら思っていますけれども(笑)。
ラプソディ イン ブルー Rhapsody in Bluei バラ

折角ですから咲き初めの頃から順番に・・・(但し撮った年は違いますけど)
ラプソディ イン ブルー Rhapsody in Bluei バラ
⇧⇩背後の壁では早咲きのスパニッシュビューティーが見頃で、その隣のピエールドロンサールはまだ花弁を僅かに覗かせたつぼみ。ラプソディインブルーの左隣では小さな蕾をみせたばかりの極遅咲きのカインダ・・・・・って、ここでご近所さんまで紹介し出すとキリないな(笑)あー・・・・⇧⇩以外にもちょいちょい写ってるアンブレラトレリスの色が黒かったり白かったりするのは或る年塗り替えたためなのでお気になさらず~
徐々に徐々に・・・

ラプソディ イン ブルー Rhapsody in Bluei バラ
俄かに華やいできました。この間、数日・・・ってとこかな。


そしてザ・最盛期w

ラプソディ イン ブルー Rhapsody in Bluei バラ
⇧⇩対岸の赤つるバラはキアンティ
ちなみに中央奥に見えてるデッキは2021以前のもの。この頃はまだ景観デザイン面の方向性として『田舎らしい風景に溶け込む庭』ってのが頭にあったのでこんな感じで良かったんだけど、なんかもう徹底的にロマンティックガーデンにしてやろうかと思いまして2022春に思い切って新調。今度は屋根付きw だってやっぱ屋根があったほうが何かといいんですよね。少しぐらいの降雨や日差しなら気にせずのんびり庭を眺められるし、木材も傷まないし。ついでに屋根の高さがあれば背後の無粋な電柱を隠してくれるんじゃないかという目論見も(苦笑)。それが⇩ 白いので分かり難いですがとりあえず

って少し脇道に逸れました。が、ともかく庭に歴史ありってことで。
実際うちのバラ達も殆どすべて、定住先を見つけ出すまでは何度かの移植を経験しています。そして首尾よく定住したとしても仕立て&誘引方法を大幅に変えられたり、御本人が変わらずとも周辺植栽が変わって景色が変わることも。なのでこうして昔の画像を見ると「おーーー!そうだ、そうだった!懐かしー!これって確か・・・」とか云々。

とはいえこのラプソディ~に関しては、ココが更地であった時のおそらく初っ端でココに植えつけたそのまんまな気がします。もっと言えば、この個性的な色合いゆえに寧ろこのバラが基点となってこのエリアが作られていった感。まぁ、もはや20年前のことなので記憶すら曖昧ですけれども。

で、そうなると、毎年同じ景色になってしまってそろそろ飽きが・・・・ってことは全然ないんですよねwこれが。
だって庭だから。
バラを庭植えした場合、鉢植えのように好きな時に好きな場所に移動させて楽しむことは出来ないけれど、一所にある一つの株でも観る角度によっていろんな景色を魅せてくれる。庭主でさえ思いがけない景色すら。あるいは同じ角度でも時間帯や天気によって表情を変える。更には他のバラを含めた周辺プランツとのコラボとか、花期以外の樹姿さえ庭風景にとってかけがえのないものになってくれるコトとか。こんなんで『飽きる』なんてほうが難しい。『飽きる』とすれば・・・・それは庭主が庭で楽しむコトを止めた時。絶対的な美貌によってバラはその花容だけを語られがちですが、ガーデンローズの存在価値は決してそれだけではないのデスヨ。⇧⇩は同じ角度の違う時間帯。どちらも奥はサラヴァンフリートとかコーネリアとか。手前はラベンダードリームラプソディ イン ブルー Rhapsody in Bluei バラ

ラプソディ イン ブルー Rhapsody in Bluei バラ
おー、ほらほら言ってるそばから懐かしい ⇧⇩のピンクはパレード


ついでに⇧⇩は別所にいる別株。パートナーはセレッソ


そしてラプソディ~が咲き始めた頃はまだまだ小さな蕾だったカインダブルーがそろそろ御出陣・・・・まぁ、基本的にはコラボする組み合わせじゃないんだけども、花期が長いラプソディ~ならではのパワープレイでこんな年もアリ(笑)。 

 

【秋バラ】


花数は少なくなりますがそこそこチラホラ。でも秋はそこがまたいいって思ってます♪
⇧背景はボニカ82  その中間でファーッと咲いてるのは宿根アスター(多分クジャクソウ寄りのやつ)

 

 

・・・・ついでにおまけ。
実は⇧のコレ、ラプソディの秋バラじゃない。正しくはミステリューズ。出会いがしらでたまたま何の気ナシに買ってしまったが為に、とりあえずな場所に仮植えたまま早数年経過。。。なので未だにラプソディとの違いすら分からぬ有様(呆)。来期こそはちゃんと個別ページ作ろうと思ってますが・・・・・うん、まぁ、あれだ。最盛期の樹姿とか咲きっぷりはこちら様の傍にちらちら写ってるのがこれってことで。