わかな

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わかな

作出:2006年/木村卓功氏
樹形:ブッシュ(HT)
花期:中咲・繰り返し
花径:大輪
交配:Tineke × Princesse de Monaco
備考:詳しくはバラの家でどうぞ♪

 

以前の名称『白のかくれんぼ』の時に購入しました。多少日当たりに不安がある植栽場所なんですが、とっても丈夫に育ってます。ガーデン風景の中でも存在感を発揮出来ていて、多くの方々がこのバラの前で足を止めてふと魅入ってます。
わかな 白のかくれんぼ
何処となく和を感じさせるシーン、気に入ってます。わかな 白のかくれんぼ

わかな 白のかくれんぼハイシーズンは兎に角ワァー――――ッ!と咲き乱れる庭の中で、ここだけ息を詰めたような、時を止めたような静けさがあります。だからこそ・・・というものアレなんですが、写真の撮り時がなかなか難しいバラだったりもします。⇧のように蕾がほどけ始めて、「…あれ?今? それとも明日あたり? いやいや、でもやっぱもうちょっと開いたほうが…?」ってウズウズそわそわ見守ってるうちに撮り時を逃した覚えが幾度もありますから。
要するに蕾から開花までの期間がこれだけ長い品種を露地植えした場合、その間どうしたって夜露に濡れたりなんなりで赤斑を浮かべてしまったり花弁が茶色く傷んでしまったりするのは必定なので。

ですから作出者のお気持ちとしては『軒下栽培をおススメ』してるのは物凄く分かります。ただ、当庭の場合はバラ期前半までは天気に恵まれることが多いので、中咲のこのバラはワリと雨を被らず此処まで来られてるっていう・・・・まぁ勿論後半はそれなりにやられますけど、咲きかけのつぼみ状態の存在感も抜群なので(弁質がしっかりしているせいか、他の白バラのような茶色く汚れたボーリングは案外し難いです)庭植えでも充分なパフォーマンスが得られる品種だと思っています。

・・・・っていうのは、あくまで私の所感。『どんな天候の年でも、確実に、無垢な状態を、長く楽しみたい! 白バラに一点のヨゴレも許さない!』という場合はゼンゼンまったく参考にはなりませんのでアシカラズ(笑)。

また【耐寒性について】の余談として。
国内作出のHTにしては丈夫で耐寒性のある品種だからこそ、こうして今まで栽培出来てるんですけれども、数年に一度あるような酷冬越えの春は流石にちょっと厳しかったです。あ、でも別にこのわかなが殊更耐寒性に欠けるということでなく、むしろあの酷冬を生き延びただけでも偉かったと褒めてあげられる感じ。事実この酷冬で、うちは長らく栽培してきた複数のHTを失いましたし。なのでうちより極寒地域でこのバラを露地栽培なさるのなら冬囲いをおススメ。そしてすべてそうだとは言えませんが、総じて寒冷地の露地栽培においてHTは結構手こずる可能性があることを胸の隅にでも。

 

【秋バラ】

良き良き♪ 丁度⇧に写ってる青い実が⇩  ツリバナです