アルテミス

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アルテミス Artemis

作出:2004年/タンタウ(独)
樹形:半直立性シュラブ(但し枝質がワリとしなやかなので生育のうちに程々撓んで横張も出てくる)
花期:若干遅咲・繰り返し
花径:中輪
備考:月の女神の名に因む

 

植栽当初から大変好ましいシュラブを形成し、毎年ひとまわりずつお利口さんにボリュームアップ。丈夫で健やか。何よりです♪


ちょ・・・・・・・・う、うん、まあ仕方ない、若干遅咲きのこのバラが咲き始める頃は庭の最盛期真っ只中なので最早何がなんだか。でもとりあえずアルテミスの樹姿はこんな感じってことだけでも伝われば。
ついでに角度を変えて⇧の右奥はつるアイスバーグ。一緒に咲いてますケドよくみるとアルテミスは咲き始めで、アイスバーグはピークを過ぎてます。若干遅咲きってのはこれ位の時差ってゆー。アルテミス Artemis
花容については、大変可愛らしい感じですね。絵に描いたアンティークローズそのもの。無数の花弁を丁寧に丁寧に重ねて拵えた、小ぶりのまんまる。純白ではなくクリーミーホワイト。
それがギュッと集まった大きな花房になって咲きます。あぁホントなんて可愛いらしいの・・・

まるっきり天然のブーケ。


・・・ところで、なんですが。実はこの白バラには『巷の噂』がございまして。それが何かと言いますと、『雨痛みしない最強の白バラ!』だということ。えーーー?この風情を以ってしてマジでか!? そう思って半信半疑見守ってた訳なんですけれども。まぁ、結論から言えば、アルテミス Artemis⇧の通りで『全然!まったく!痛まない! って訳でも、ない』という感じカナ。とはいえ確かにかなり強いです。従来品種からしたら信じられないくらい。この花弁数の白バラで芳香種、しかも何より遅咲きの当品種が開花する時、当地は梅雨ど真ん中なのです。そう考えると有り得ない強さ。⇧の画像では確かに赤斑出てますが、これ、3日ぶりの雨上がりです。にも拘わらず痛んでいるのは外弁だけで、中はフワッフワなまま。もちろんボーリングもしない。ちょっと仰天モノでしょ。

ただ、ですね・・・これを『最強の白バラ』って言っちゃったら、じゃあサマーメモリーズはなんなんだ、って話になるので・・・・・あ、そうだ!だったらこちらを『最強』にして、あちら様には栄誉ある『バケモノ』の称号を・・・(ヤメレ)

ま、どちらにしても強さと、美しさと、個性を兼ね備えた素晴らしい白バラであることは確か。双方共にドイツのバラですが、片やコルデス、片やタンタウ。コルデス作出のバラ群に関しては他頁にて私まるで其方様の回し者のように絶賛している訳ですけれども(笑)、アルテミス有するタンタウ作出のバラ群にも特筆するべき独自性があると感じています。これって・・・・作出者、或いは社の理念的なものなんじゃないかな、と。ブランドのテイストって言うかポリシーって言うか。
極めて個人的な心証で言葉にすると、タンタウのバラは総じてフェミニン。絶対の丈夫さを誇るコルデスに比べると若干に劣る部分も見え隠れしますが(あくまで怪物コルデス比)そんなことより甘やかな花風情にて人の心を惹きつける魔力がある。そして樹姿や生育にはひとつひとつの品種にそれぞれはっきりとした個性が現れるーーーー、
って、いやいやいや・・・(笑)。こんなん、このバラの甘美なおしゃれ感に呑まれた徒の戯言なんですけれども。