トラヴィアータ

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トラヴィアータ Traviata

作出:1997年以前/メイアン(仏)
樹形:半直立性ブッシュ(樹高130㎝くらい)
花期:中咲・繰り返し
花径:大輪
交配: (Porta Nigra × Paola) × William Shakespeare
備考:オペラ『椿姫』に因む

 

見て!この力強いクォーターロゼット! 素晴らしい真紅の大輪です。芳香種。
樹形は逞しい枝振りのHTそのもの。なのでブッシュにカテゴライズしましたが、よく茂り、枝数も多いのでシュラブと言えばシュラブかも。とはいえ樹姿はガッツリHT。しかも強健で伸長力もある。ただし・・・・ちょっといろいろ力強すぎて(例えば太幹にぎっしり並んだ大きな棘とか)株の威圧感がとにかくモノ凄くて、出来るだけ奥のほうに植栽した訳なんですけれども。
実はこの方、当ガーデン内では非常に長らく日陰者な存在でした。え? なんでこれだけの堂々たる紅バラが日陰者扱いになってしまったのか? それはさ・・・・要は樹高が庭主の身丈近くになる上に、花首が強くて雨が降ろうが槍が降ろうが真上見て咲くがため、お顔が全然見えないんですよ。しかも高芯とかディープカップではなく完全なロゼッタ(横からみると平べったいヤツ)なもんで、これのお顔を見ようするなら脚立に上がらないと。にもかかわらず奥のほうにあるもんだから、容易には近づけない。何度か移植も考えましたが、この方輸入苗だったので今更それも多分ムリなので・・・・・

んでも昨年秋、思いがけず周辺植栽のほうを変える好機に恵まれまして、おかげでそこそこ見映えるようになりました♪ それが⇩

ね? 確かに前述した通りでいくつかの難点はありますが、基本的には一緒に暮してて安心していられる紅バラだと思ってます。いくら好みがそうだからと言ってローズガーデンに植栽するすべてのバラをフワフワ儚げ系にしちゃうと、雨上がりはその惨状に打ちひしがれなきゃならなくなるからサ。こういうバラもちょいちょい必要なんですよ(笑)。
これだけ見ると背が低く見えますケド、このバラを撮る時は基本踏み台に上がるもんで。⇧背後のアシュロップシャーラッドが樹高140位。ちょい角度を変えて⇩真後ろのグラハムトーマスが樹高180㎝くらい。


⇧⇩左奥の赤バラはポールズスカーレットクライマー 右手前は斑入りの大紅ウツギ。

・・・踏み台万歳(笑)。