この季節、ロザリアンな常連様方が庭にいらっしゃると、今年のバラはあーだこーだとよくお話しします。
毎年同じには決してならない。
今年は記録的な暖冬だったのでバラの芽の動き出しが相当に早く、けれどその後の生育期にあたる4~5月が非常に寒くて、結局ここ数年で比較するとワリと遅めの最盛期となりました。細かく言えば早咲き種が遅れ気味で、遅咲き種は通常運転。もちろん一絡げでは言い切れない部分もありますけれど、そんな訳で各品種の開花タイミングがやたらにズレてます。
それから特筆すべきは何よりも色。
今年はミディアムピンクの発色がものすごく冴えていて、しかも濃い。これはイングリッシュローズ系が顕著です。そうかと思えば深紅系の赤紫はびっくりするほど軽い感じだし、ここ2,3日で咲き始めたピエールドロンサールなんかもそう。あとはバレリーナもとにかく淡くて「…どっ、どした!?」って感じ。
面白いもんですねぇ。家庭料理は味がブレるから飽きがこないと聞いたことがありますが、庭も一緒なんだな、と(笑)。
おそらく暖冬だったおかげで、とりあえず今年は総体的におフランス出身のバラ達の御機嫌が非常に宜しいようで。こんな年も匆々無いでしょうし、写真だけは出来る限り撮りまくっておこうかと。今シーズンが終わったらデータ整理がんばります!