先日、庭仕事をしている最中に、お届け物を受け取りました。
心当たりがなかったので首を傾げながら送り主のお名前を見て「・・・ぅあ゛っ!?」
だって。20年以上も昔、その時の話の流れかなんかで、ほんの小さな頼まれ事を引き受けたことがある御方からの贈り物だったので。
ふあぁ~~~・・・・あんな拙い些事を今でも大事にして下さっていて感激というか、寧ろ恐縮してしまうくらいで・・・・ほんと有難いことでございます!
そして贈り物そのものやそのお心配りも勿論なんですが、添えられた手紙にあった言葉が胸に深く響きまして、折角ですから皆様にもシェアさせて頂こうかな、と。
「歌うことは、人生を美しくします」
その方は長年コーラスをなさっていて、そちらの指揮者の方のお言葉だそうです。
私自身は歌う人ではありませんが、でも・・・・はい。きっと間違いなく。
人が歌うということはそういうことなのだろうと、今の私の心のど真ん中にズドンと収まりました。
一見まったく別のアプローチではありますが、『歌うこと』と『庭を作ること』は、それをする人の人生にとって、同じ効力を持つものなのでしょう。
歓びや愉しさの只中にあるなら、歌うことはきっと容易い。
けれど深い哀しみに打ちひしがれ、苦しさに歯を食いしばり蹲るしか出来ない時は?
例えば息継ぎすら奪われる暴風雪が如き日々には到底、庭なんて・・・・
けれど時がくれば、必ず春になる。
散々に藻掻き苦しみ泣き崩れ「どうやったって春になんかならない!」と喚き散らしても、いずれ春になる。
そうして春になれば緑は芽吹き、どこからともなく鶯の声が聴こえてくる。
この庭で何度もいろんな春を迎え、その度に何度も鶯の声を聴いてきましたが今年ほど・・・・・・ん~・・・・すみません、やっぱ上手く言葉に出来ないのですが、兎も角。
春となった今、これまでのすべてが旋律となって、この庭を満たしてくれますように。
心からそう願わずにはいられません。そう願いつつ庭仕事に励んでいる今日この頃です!
改めて、私に春を贈って下さったaさんへ。本当にありがとうございました。
で、こっちはピンクが大好きだった、かけがえのない親友へ。またね。