ザ ピルグリム The Pilgrim
作出:1991年/オースチン(英)
樹形:シュラブ
花期:遅咲・弱い繰り返し
花径:中大輪
交配 :Graham Thomas × Yellow Button
端整が過ぎて、いっそ有り得ない!と思ってしまうようなロゼッタ。涼感冴えたレモンイエローのグラデーション。これが人の手によって生まれた交配種であることに何度でも息をつめる。



半つる状の枝が上空に向かってモシャモシャ茂るタイプのシュラブ。棘立ってはいますがしなやかさのある枝質で、程々自立出来るけど太枝性ではない。要するに・・・・いろいろ丁度いい塩梅のシュラブローズ。なのでうちでは青モミジの傍に植えて、なんとなーく自立シュラブ&なんとなーくつる誘引って感じに仕立ててます。 


・・・・えぇ~と・・・まぁ、これは余談といえば余談なんですが。
実はこのピルグリム、うちでは庭作り最初っからのお付き合いになりまして品種としては最古参組にあたります。
植え付けてから数年程度は何の問題もなく元気に育ち、身丈を越える程度のシュラブになっていました。耐寒性問題も問題ナシ。ただ・・・・大株となって見事に咲きだしたこのバラをみてて「こんなに大きくなれる品種なら、もう少し後方に植え直してツルバラとして誘引してみようっかなー?」とか、安易に考えてしまったのが大きな過ちでして。
結果・・・移植失敗。事情について詳しくは関連レポート【根っこのあれこれ】でどうぞ。
以後ずーーーーーっと生育不良気味。
樹高は腰丈程度より伸びず、元のサイズに戻ることが出来ない。なので他の草花の影に隠れしまい、こんな美麗花なのに誰の眼にも止まらずひっそり咲いてるだけのバラ・・・になってしまった、という悲しいお話。
まぁ、だったらいっそ低性と割り切って手前に移植し直すってのも何度か考えはしましたが、とはいえそもそも移植でしくじったバラを再び移植するってのもなんだかなーーーー・・・・・・だいいち、本来はこんな程度の咲きっぷりに甘んじるようなバラじゃないのに、そんな姿を皆様の目に晒すのもちょっと・・・てな感じでグズグズし続け、早10年以上。

⇧⇩は、植栽エリアの奥のほうにムリクリ分け入って行って撮ったヤツ。御覧の通り今でもそれなりに暮らしてはおりますが、そんな訳なのでお客様が目にされることはほぼ皆無・・・・・植栽担当者が無知だったが故の悲運。大変申し訳ございませんでしたーーー!
⇧⇩ラベンダーピンクは宿根矢車草のデアルバータ。
まぁ、10何年もかかれば流石にそこそこそれなりには復活してんですけれども、やっぱ園路からは見えない。。。とはいえこの株を今更どうにかしようって気には・・・・・
ってなグダグダを経て、2020年秋、とうとう2代目購入!
もちろん挿し木にしろ接ぎ木にしろ自分でするって手もありましたケド、今度こそご本人の高スペックを遺憾なく発揮できるポジションを思いがけず確保出来たので、早速!とばかりにw ちなみの今度は国産苗!
⇧はその時の初花。若干花色薄めに咲きましたが、苗が幼い段階ではちょいちょいある現象(逆に若いほうが濃い場合もある) 実際翌年からは私のよく知る色で咲いてます⇩

そして今ココに至る。
・・・・・ってか、でも今ここで改めて考えてみるとサ。
これだけ多くのバラ達に囲まれ、しかもとびきり素敵な新品種たちに毎年誘惑され続け時には恋に落ちながら(笑)、それでもこのバラひとつをどうしても諦めきることが出来ずわざわざ買い直した、なんてゆーのは・・・・それ程までにかけがえのない魅力があるってことの証明なんだと思います。勿論最近のイングリッシュローズだって十二分に素敵だとは思いますが、ただ、御先代の作出されたイングリッシュローズには何というか・・・・不思議な力が宿されているんですよね。例えば『比類なき独創性』とか、『確固たる美意識』とか・・・・兎に角そういうモノの息遣いとでも言うようなモノが。