庭の骨格は花木。

バラが咲いてしまうとそれどころじゃなくなってしまうので、まずは庭の全景イメージ。

画像に写ってる範囲はアトリエ建物の後庭にあたるエリアで、これで全体の3分の1くらい。
業者さんを入れずに、まったくの素人が3人がかりで12年・・・・ようやったもんだ(笑)。
庭を造る以前は、ホント何にもありませんでした。そこでアトリエの前庭から少しずつ少しずつ植栽エリアを広げていったのです。なのでこれといった計画性もなく(図面を書く気さえまったくなかった!)ただただ棒っきれで地面に線を描きながら、植栽エリアと通路を区切っていった次第。迷路のように曲がりくねった小道が庭中を巡っているのはそのせいです。 DSCF0419
で、こうしてみると、この庭風景の主軸が『草花』ではなく『庭木』であることがお解りになるかと。それでついでなんで、この季節に花咲く庭木をご紹介~。
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左:【キングサリ】上の庭全体画像からは見切れてますが只今真っ盛り!
右:【スノーボール】全体画像中央あたりに咲いてる白いのはこれ。2016-5-etc52
スノーボールは同時期に咲いてるオオデマリとそっくりな花容ですが葉っぱが違う。それとスノーボールの丸い花房はオオデマリのそれより一回り程大きい故にか、花期の枝ぶりが重たそうにしなだれてみえます。一方オデマリは、花房が枝に並んでしっかりくっついてる感じ。

こっちが【オオデマリ】↓ どちらも風が吹くと真っ白い小花が桜吹雪みたいに舞い散ります。2016-5-etc49
一瞬のホワイトガーデン。右の白いのは【カンボク】と【姫ウツギ】

2016-5-etc42【カンボク】山林に自生する樹木ですが、この美しさ!
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ひと際目を引く【オオデマリ “ジェミニ”】庭全体画像の、中央付近のピンクはこれ。DSCF0378

2016-5-etc51 一週間くらい前はこんなアンティークカラーでした。

 

 

DSCF0451【白露錦】と【銅葉大紅ウツギ “ワイン&ローゼス”】

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【斑入り大紅ウツギ】白斑葉に白い花で、清楚そのもの。なのに『紅うつぎ』と名乗る理由は、数日後に判明しますww  ご本人の好きに任せると高さ3m位にはなるので、適宜ご相談(笑)。
※うちでは長年このコを【谷ウツギの斑入り】と呼んでいましたが、一般的な販売名は↑なので今回はとりあえず倣いました。タニウツギとベニウツギとハコネウツギ・・・この辺はどうも曖昧っぽい感じだなあ。厳密には・・・・いえ別に、現実的には左程問題ないでしょうけど(笑)。

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【ショウキウツギ】画像では解りにくいのですが、↑の紅ウツギに比べると半分にも満たない小さな花です(横向きの長さで3cmもない位) しなやかな枝にびっしり咲いてとっても可愛い!

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うちでは【ツクバネウツギ】っていうことで育ててましたけど、画像検索で確認したら、なんか違う・・・白花の谷ウツギっぽい・・・ん゛~。。。確かにそう言われれば・・・
(あ、そうそう、画面右端で枯れかかってるのはチューリップ。また来春お会いしましょうww)

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庭には園芸に詳しい方も沢山いらっしゃるので、こやつの正体、そのうちどなたかに訊いてみよう。。。オープンガーデンにはそんな利点もあります。専門知識を持った方や草花の栽培が得意な農家の方に色々教えて貰える~! 時々、目から鱗の奥義を伝授してもらうことがあります♪

 

あ、それからうちの庭の更紗ウツギや梅花ウツギは比較的遅咲きが多いのでまた今度~。

 

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左:【ツルあじさい】これも山林に自生してます。周囲に甘い香りが漂います。
右:【ブルーベリー】実のなる樹木も割と植えてます。だって実ると楽しいから♪
DSCF0424 【更紗ドウダン】2種。↓のは細葉タイプDSCF0464

 

 

DSCF0435ピンクのバラは【マイカイ】 隣の銅葉は原種バラ【ロサ・グラウカ(ルブリフォリア)】
大型シュラブで自立出来るバラは庭木としても充分なパフォーマンスが得られます。
下の黄色いのは【斑入り葉ヤマブキ】花径2~3cm程度で葉も細かく、普通種よりかなり遅咲きで、ずっと繊細な印象。草丈も1m以下と小型。(でも生育旺盛)花が無くてもすっごく綺麗。

 

 

花木の花は、総じて宿根草のそれよりも花期が長い上に、天候によって姿が乱れることも少なく安心して眺めていられます(もちろん桜のようにあっとゆ~まのコたちも沢山いますが)実際チューリップ期に見頃を迎えていたはずのシャクナゲ類は相変わらず咲き誇ってますし、コデマリやフジも未だ踏ん張ってます。庭作りを始めた頃は、バラを中心に草花ばかりを植えていましたが、ある時ハタと思い至り、植栽エリアに樹木を配するようになりました。もちろん咲き溢れる花々を愛でにいらっしゃった方々にとっては樹木はあくまで脇役程度なのかもしれませんが、でも実は樹木こそがこの庭の骨格なのです。それを理解してからというもの、年に一度咲くその木の花がより愛おしく感じられるようになりました。

 

天野 ちと
あとりえティストウ管理人