レイニーブルー Rainy Blue
作出:2012年/タンタウ(独)
樹形:横張性シュラブ
花期:中咲・繰り返し咲き
花径:中輪

個人的なイメージとしては、オシャレなロザリアンやガーデナーさんたちがこぞって溺愛してるバラww 嫋やかで繊細で儚げで・・・・けれどすこやかですなおで育てやすいバラ

って、うーーーーん・・・でもちょっと待て(ハイ?)
うわぁ~・・・・い、いや、あのね、栽培4年目にして分かったの。このコ、私の予想以上にツルバラな御方だったのよ(おいっ!) もちろん購入時から標準データとしては認識してたんだけど、でもさ、うちの場合、タグについてる『ツル』表示はあんまりアテにしてなくて、寧ろ自立させて自然樹形で育てることがデフォなので。だからこのレイニーブルーもそんな感じで仕立てていこうとしてたんですけど・・・・・・・違う!ツル!思っきりツル! 要は、枝質がしなやかな上に細めで多花性だもんだから、かなり気を配って誘引しとかないと花期に樹がつぶれるタイプ。それを身をもって知った次第でありまして。 
・・・・・画像ならそれなりに見えるかもしれませんが、それはひとえに御本人さまのプライドであって、本来ならもっと多角的な表情を魅せてくれたはず。にも拘らず庭主がポンコツでマジ申し訳ない!只今ご本人様の実力を最大限に御披露出来る仕立てを模索しておりますゆえどうかお許し下さりませませヨ~~~~!
という感じの栽培4年目にして迎えたまさかの大反省会シーズンを経て、以降⇩それなりに


折角だから少しずつ咲き誇ってく経過を追って~⇧⇩
⇩
⇧⇩丁度背後のフラグのポールに絡んだクレマと手前のキョウカノコが時間経過の指標になってますね。実際、この風情でありながら花保ちはいいんですよね。
⇩さらにさらに~
⇧⇩終焉間際。咲き初めから終わりまで全てのステージが詩情あふれる美しさだけど、この独特のグレー味の頃がやっぱ最大の魅力でしょうね。だけどそれを庭植えで心置きなく楽しもうとするなら、上記したとおりでそれなりのテクニックを用いる必要あり、ということです。
個人的な覚書としては、このコを自然樹形で楽しむなら自然に見える誘引ありき。⇧の画像のバラ枝の下部に一本の支柱が見えてますでしょ。開花期前までは「余計なお世話!」っぽく感じる程度のカンタンな支柱ですが(だって開花期直前までは充分自力で樹形を保ってますから)無いと絶対にムリ。そして実際にムリな状況になってからではリカバリーできない。それが栽培4年目の大反省会で得た回答。
このバラの魅力は、状況によってはまったくもってメンドクサイ欠点に変換されてしまうものだってことを頭にいれておくこと。 だから『ふんわりとした咲き姿』を演出するために『ふんわりと誘引する』のではなく『ふんわりと見えるように、予めしっかりと支えておく』そこが肝。これは多分、オベリスクに巻くとかアーチに誘引するって場合にも当てはまると思います。
それからあともうひとつ、このバラ特有の誘引取説として。
出来る限り枝と枝の間を広々と広げるようにもっていくこと。まとめて咲かせちゃうと予想以上にごちゃっとした感じになって、この御方特有の風情が損なわれてしまいます。他のバラであれば、誘引時の枝を部分的に密にしたりまばらにしたりすることによって緩急がつき、開花時により自然な景色を描き出せるんですが、このバラの場合はとにかく密を作らない! これが最大のポイント。どんなに細く頼りなげなツル枝であっても、一枝一枝に充分な空間を用意して誘引する。緩急をつけるなら《密&まばら》ではなく《まばら&すご~~~くまばら》
そしてこのポイントは、開花時のベストシーンをより美しく魅せるためだけではなく、バッドモード時にも有効となります。画像があればいいんだけどさすがに撮ってないから(だってそういう時には悠長にシャッター切ってる場合じゃない!)とりあえずイメージしてみて。⇧⇩の花がこのあと雨に濡れたらどうなるか。水をたっぷり含んでその重さに耐えかねた花枝が今にも崩れ落ちそうになってる(もしくは既に崩れ落ちた)場面とか、間違って水没させてしまった箱ティッシュの中身状態で(どんな状況?)薄い花弁がびしょびしょになって貼り付きあって花殻さえ摘むに摘めない団子状態、とか・・・・・・・庭植えでバラを育ててるガーデナーさんにとっては解かり味ありありな光景でしょう? だからせめてもに枝と枝は出来るだけ離してセッティングしておく。そうすることでもしもの時のお化粧直しが可能となりますw

ついでにおまけといってはなんですが、うちのレイニーブルーの生長記録を⇩に残しておきます。
これからこの品種を育てようと思ってる何処かの何方かの何かの足しになれば。
まず2020年春。買ったばっか(大苗)の頃。⇩
ティストウの庭のバックヤードにて。
最近は春に購入した大苗はとりあえずこんな風にして観察栽培してから、晩秋に庭デビューさせるのがうちでのマニュアル。もちろん諸処考慮の上で「絶対大丈夫!」って確信できるならいきなり庭植えすることもありますが、でも基本的にうちでは、大苗と言えど買ったばっかのコはみんな赤ちゃん扱いなので。まずは何も遮るモノのない環境で御本人の好きなように育ってもらう。そうすれば多少なりともそのコの性格が掴めるので、庭内での定植場所も決めやすくなりますし(って、まあそうは言っても一発で永住先が決まるってコトのほうが少ないですし、そもそもそのコのホントの本性は大人にならんと見えてこない時があるってのはまさしくこのコで体験してんだけれどもw)それにこんなちっちゃいコをいきなりあの野性味溢れる密植激戦地帯に放り込むのは余りに酷だろ、っていう親心で。
『初期栽培の失敗は後々大きく響く』というのが、経験から得た戒めでもありますし。
※)ちなみに背後のネットは借景の長芋畑。そのうち緑ユッサユッサの壁群となって立ち並びます。画像では真後ろに見えてますけど、実際の距離はケッコー離れてる上に、うちの敷地とは高低差があるので、日照にはまったく影響ありません。
で、庭デビュー初年度(2021)が⇩
へへ♪ 可愛かろう? 品種名にちなんでアンブレラ型トレリスをDIYしてみましたww
横張性のしなやかな枝ぶりに対して、ワイヤーワーク風の針金が枝のサポートになってます。庭にデビューしたてなもんで、ちょっとしたエコひいき(笑)。
ちなみにこのアンブレラ型トレリスの正体は100均のビニール傘。まずはビニールを取っ払って、骨と骨の間をS字もしくはC字に曲げたワイヤーをテキトーに組み合わせたもので繋ぎ直す。その時ひとつひとつのS字のサイズや組み合わせ角度を調整して骨と骨の間隔を狭めると、最終的には骨が弧を描いて丸みのある洋傘のシルエットになる・・・・って、言ってること伝わります? とりあえず100均の傘からビニールを取っ払ってみれば何を言ってるかお解りになるかと(笑)。一応構造はこちらと同じ。使い方が逆なだけ。

今しか出来ないちょっとしたお遊びw
更に。徐々にボリュームアップしてきて傘に収まんなくなってきた2022⇩


そして潔く傘を取っ払った2023⇩


とはいえこうしてみるとまだまだコンパクトw
実際この時点ではさほど伸びる感じでもなかったんです。が、この年の夏以降、突如としてかなり勢いよくシュートが伸びはじめまして冒頭スタイルに到達した次第。
多分・・・あれですよね。この突然の生長期到来はこの年の気候の影響もあったでしょうが、それよりもこの品種特有の、超がつくほどの多花性に所以があるような気がします。買ったばっかの頃からじゃんがじゃんと大盤振る舞いなまでに花を咲かせ続けてましたから、株自体の生長が後回しになってたというか。それで栽培数年目にしてようやく、品種本来のサイズ感まで大きくなる気になってくれたと(笑)。だからもしかしたら若苗のうちはピンチを繰り返してあんまり花を咲かせ過ぎないようにしていたほうが、より早く本来のサイズ感に到達出来たのかも・・・

って、いやいやいや。そりゃそうかもしんないけど、それはそれであまりに勿体ないww うちでいうトコロのアンブレラ期がそうであったように、おチビちゃんの頃にはおチビちゃんの頃にしか味わえない可愛さってものもありますので♪
ともかく御覧のとおりで植え付けから数年間、大変すこやかな生長過程をみせてくれて、育てやすい品種であることは確かです。ノヴァーリスとかもそうでしたけど、こんな色で丈夫だなんて流石21世紀。
あ、ちなみにノヴァーリスとの大きな 違いは、まずあちら様は大輪で、樹姿も堂々たる大型ブッシュ樹形に育つこと。一方レイニーブルーは可愛らしい中輪で、枝ぶりはしなやかな横張性。そして小さめのクシュクシュッとした花がとにかく沢山沢山咲く感じなので、今の日本女性には特に好まれそうな。繊細な嫋やかさを感じるバラ。 
【秋バラ】

もちろんよう咲いておられる。よりアンニュイで大人っぽい表情。