5月末。早咲きのバラ

【ティストウの庭】でダントツ一番乗りに咲くバラは【高嶺薔薇】2016-5-rose05

花径は3~4cmくらい、かな。小さいけれど花色が鮮やかなのでよく目立ちます。2016-5-rose03昨秋移植がてら株立ちを半分くらいに削ったのであれなんですが、自然樹形は大体こんな感じ。そして【高嶺薔薇】のあとを追いかけるように、次の早咲きグループが咲き始めます。

 

 

 

【モッコウバラ】2016-5-rose083mくらいの支柱を1本立てて括りつけてます。あとは自然に枝垂れるがまま♪
一緒に咲いてるのは【シャクヤク “レッド・チャーム”】早咲き品種です。2016-5-rose09
モッコウバラの耐寒性について。
一般にモッコウバラは『丈夫で手間いらず。しかも棘ナシ』なんですが、【ティストウの庭】のあるこの地域では、モッコウバラの耐寒性がギリギリみたいなんです。ギリギリ。だから『絶対に冬越し出来ない!』って訳じゃない。場所によってはフツーに大きく茂ってます。けれどイザ幼苗から地植えで育てるとなると、かなりてこずる可能性が・・・
例えば行灯仕立てになった苗を買ってきて、ひと夏庭ですくすく育てたとしても、ひと冬越したら春には地上部がすべて冬枯れ。で、死んでしまったかと思いきや暖かくなってくると地際付近から新芽が出てくる。(但し旧枝咲きの品種だからその春は咲かない) それでも気を取り直して再び1年。ようやくシュートも長く伸びて次こそは!と思ってたら・・・また春に全滅してる。『ちっとも咲かないから、もう引っこ抜いちゃった!』って仰る方がケッコー沢山いらっしゃいます。それでも我慢して我慢して数年育ててると、そのうち耐候性を得て地上部が死なない春を迎えられるのですが・・・。
なのでとりあえず。 寒冷地でこの苗を植えつける際には、出来るだけ寒風に痛めつけられない日当たりの良い場所をお薦めします。椿やベニカナメと同じ位の耐寒性と言えば、お心あたりがある方がいらっしゃるんじゃないかと。
・・・・それでも時々ヤらかしますけどねぇ~・・・『此処まで大きくなってるんだからもう大丈夫♪』なんてカンタンに安心するなかれ。数年に一度あるような大寒波が到来したその冬の終わりに。見上げる空から枝垂れ落ちていたような地上部が『ぜ、全滅!?』ってことが稀に。(…まあ、この庭はこの地域でも特に寒風に吹き晒される悪環境にはあります。けど、それにしたってさ…)そんな訳なので、うちでは今でもこのコのことは完全に信用し切ってはいません(笑)。無事に咲いてくれると「ヤレヤレ。よかったよかった。ごくろうさま。」って、思います。

 

 

【ロサ・スピノシッシマ】2016-5-rose02葉っぱは山椒みたいな感じで小さく、枝も細いです。細かい棘がびっしりですが、バラというより『花咲く庭木』扱いのほうが自然かと思います。原種のバラなので繊細な雰囲気とは裏腹に強健ですし剪定もほぼ必要ありません。ナチュラルなハーブガーデンのポイントとして、とか、和風の庭にサラリと、とか、そんな感じにお薦めします。秋には黒い小さな実がなります。
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【マイカイ】
ハマナスに似ているといわれていますが、樹形や枝・葉の感じはぜんぜん違います。ハマナスよりスラリとした立ち性のシュラブでしっとりと上品な雰囲気。香りはハマナス並みに強いです。返り咲きはチラホラ。自然樹形で高さ200㎝くらい、幅は直径150㎝くらい…かな。剪定次第ではコンパクトに出来るでしょうね。大型でもちゃんと自立しますし(まったくの支柱ナシでは幾分開帳しますが)棘もうるさくないので扱いやすいバラでもあります。あと、一斉咲きでないので見頃が長く続くのもいいですね。【ティストウの庭】の中では、牡丹の終わり頃から、本格的なバラのシーズンまでを繋ぎます。

 

上記3品種以外にも、ハマナス類(原種の他にハイブリッドルゴザ系)なんかは早咲きですね。ポツポツ咲き始めてますのでそのうちご紹介します~。

天野 ちと
あとりえティストウ管理人