ニュー ドーン

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ニュードーン New Dawn

作出:1930年/アメリカ
樹形:横張性つる
花期:中咲・繰り返し
花径:中大輪
交配:Dr. W. Van Fleet(Rosa wichuraiana Crép. synonym × Safrano)× Souvenir du Président Carnot)の突然変異種
備考:四季咲き性ツルバラの『新しい夜明け』となった歴史的な品種。殿堂入りの銘花。

 

古花ですが殿堂入りは伊達じゃないです。すべてにおいて高品質なバラ。
ニュードーン New Dawn
まずは花について。
HT系の大輪ほどではありませんが、そこそこ大きめの中輪。花弁数が少なめで咲ききると花芯を覗かせます。透明感のあるパールピンク。気品と優雅さと可愛らしさが見事に混在しています。
花弁数が少ないが為にか雨にも存外強く、梅雨を丸被りする当庭においても、びしょ濡れになりながら問題なく開花出来てます。そういえばボーリングしたのも赤斑も見たことないな・・・ニュードーン New Dawn

ニュードーン New Dawn

次に樹について。
逞しい横張性です。広くて高い壁面をガバ―ッ!と覆うのに適しています。
耐病性&耐寒性&耐陰性と3拍子揃った強健種。『誰が何処で栽培しても美しく咲く』のが殿堂入りの条件のひとつだって聞いたことある気がする。(←大体そんな感じのニュアンスだったような)
成木になってもベーサルシュートがバンバン出ますが、これはちょっと大変なトコロもある。何しろ横張性が強いので、すべてのシュートがまるで攻撃してくるが如く(マジで!)空間に向かって斜めにグングン伸びて来る。狭い通路脇の壁面やフェンス沿いに植えてると、冬季にキッチリ誘引してても夏以降は通行禁止状態になりますので御注意を。

ニュードーン New Dawn


それともうひとつ・・・・・これは長所でもあり短所でもあることなんですが。
ステム(花首の茎)が長いんですよ。⇧⇩で確認出来るかと。しかもそもそもが横張り性なので、壁面に誘引した場合、生育期(花期)には壁からかなり離れたトコロまで花房が張り出してきます。それが持前の大迫力となる訳ですが、そこに雨が降ると張り出した分がみんな思いっきりにしな垂れる訳ですヨ。これをどう見るか、ですよね。

う~~ん・・・さすがに雨に雪崩れた直後のショットは撮ってないけど(だってその場合は悠長にカメラ構えてる場合じゃないじゃん!) でも⇧⇩を見れば何となく事情はお察しして頂けるかと。もちろん誘引時はつる先までキッチリ括りつけてます。遊ばせたりはしません。にも拘らず花期にはワイルド感溢るるこの咲きっぷりヨ。。。
まぁ、花自体は上記の通り雨にも強いですし(もちろん雨に打たれれば散り急ぎますよ?けど花弁数が少ないんで最悪な状態は意外と免れるって感じ)ともかく花数が多いんで、露を払えばある程度は立て直せるんですけど。
要するに、いい時も悪い時も思いっきりダイナミックなバラ、ということです。花はとっても優しげで繊細な魅力を放ってるんですけどね( ´艸`)ニュードーン New Dawn⇧奥に写ってるのはバイカウツギ。当地では梅雨の花ですが、花保ちがよく、バラ期最盛期を長期に渡って下支えしてくれます。⇩はキョウカノコ。ニュードーン New Dawn


⇧⇩安曇野 ⇩手前ジュビレ デュ プリンス ド モナコニュードーン New Dawn

 

【秋バラ】


・・・・・ほっ、ほらっ!ずぅ~~~と奥のほうに白バラっぽく写ってるの!あれニュードーン!!! 四季咲き性ツルバラだけあって秋なのにケッコー咲いてるでしょ!?

・・・・・・・・・・・・・・・・って、すみません、来期必ずm(__)m