ジュビレ デュ プリンス ドゥ モナコ Jubile du Prince de Monaco
作出:2000年/メイアン(仏)
樹形:横張性ブッシュ
花期:中咲・繰り返し
花径:中大輪
交配 :Jacqueline Nebout × (Tamango × Matangi)
備考:グレース王妃の夫である元モナコ公元首国故レニエ3世の即位50周年を祝し捧げられたバラ。赤白は公国の国旗。
さすがロイヤルネームを冠したバラは素晴らしいです。長い名前ですがシーズン中はお客様に何度となく尋ねられるので、バラが専門外な当アトリエのエステ担当者までその名を連呼してる始末(笑)。
ローズガーデンが最も華やかな時にあっても、一際華麗な存在。なのでパートナー選びには結構苦慮するタイプ。でも、『ココゾ!』という渾身のフォーカルポイントに投入出来れば、間違いなく賞賛を集めるバラになることは全力にて請け合わせて頂きますw
最大の特徴である花弁の赤はどうやら紫外線に反応して発色してるみたいですね。なので開花時に天候不順な年は中々赤が出ない。日陰に咲いた場合もそうだし、秋深まってから咲いた場合も。不安定と言えばそれまでだけど、私はこの揺らぎこそがこのバラの秘儀なのかもしれないと感じ始めてる。だって20年近くも一緒に暮らしてきて、未だこのバラが咲き始めると知らず目が奪われてあとはそのままじーっと見つめ続けてしまうから。
⇧背景はニュードーン
⇧⇩アスチルベ紅白そして最近蜜月関係にある⇩うちの3女
ご覧の通り最盛期は絢爛たる華やかさを極めた御方ですが、ふとしたタイミングで楚々とした表情も。決して派手やかさだけがすべてではなく。
⇧初花の頃。赤斑の水引草とハイブリッドピオニーのオリエンタルゴールド
⇩盛りを過ぎた頃。白花ヤナギランが夏の訪れを告げています。
そして本職の白バラ(?)にさえ引けをとらない、この美麗花ぶりよ。。。
但し、冬越しに大きな問題を感じるほどではないにしろ(だからって耐寒性強とはちょっと言い難いケド)5月中旬を過ぎても気温が上がらない寒い年なんかは一番花のパフォーマンスがガクッと落ちることがあります。ご参考までに。まぁ、でもあきらかにココより極寒の地でない限りは、まったくゼンゼン無用の情報でしょうケド(笑)。
【秋バラ】
大変ご機嫌麗しう。。。
そういう訳で耐寒性はどことなく怪しい気配がそこはかとなくありますが(但しあくまでうちの庭での気のせい?レベルで)耐暑性は極めて高いかと。FLなのに時々2M以上のぶっといシュートを上げてて「・・・つ、つる!?」ってこともたまにあるくらいだし。
⇧⇩背景にノリウツギ(ライムライト)の天然ドライ
⇧⇩紅葉してるのはナツハゼ