あずみの 安曇野

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安曇野 あずみの

作出:1989年/小野寺透氏
樹形:半直立性シュラブ(つる扱いが妥当・自然樹形だと開花時は大きく開帳します)
花期:遅咲・一季
花径:小輪
交配:のぞみ×のぞみ

 

ベーサルシュートが上に向かって伸びるし、それが翌春までしっかり立っててくれるので、冬季に誘引するにしてもとっても楽なコ。つるを立てようが寝かせようが関係なく、上から下までキレイに咲きます。
バラ あずみの 安曇野

バラ あずみの 安曇野⇧の翌年が⇩


・・・でもなぁ、なんか重ったるいだよな。。。バラ園としては正解なのかもしれないけど、でもなんつーか・・・・ああ、そう。ビルに抱き着いてるピンクのゴジラw (ついでにピンクのツリーみたくなってるのはつる桜霞
ってな訳で更に進化した(?)今日この頃⇩

より軽やかに魅せる誘引方法にチェンジ。ついでに木製アーチもお色直し。なので⇩以降の画像はアーチが茶色だったり白だったりしてますが、そこはお気になさらず~。

あ、ついでに言いますと、木製アーチの対岸はバラじゃなくブラックベリー。バラ×バラはアーチとしては定番だけど、でもちょい抜け感があったほうがオシャレじゃね?って感じで。あ、念のため補足しますが、似たようなことしようとしてもラズベリーはちとムリだと思うわ? ブラックベリーは言うなればランブラーあるいはクライミング的な育ち方で、しかも棘なし。だからツルとしての誘引は非常にラクなのよ(むしろツル扱いしなければ伸びすぎて手に負えなくなるかも)一方ラズベリーは棘ありの半ツル枝の灌木で、一帯を藪化させるような育ち方するから・・・・庭としてはエッライ面倒なコトになるのデスヨ。。。

樹形と花期は違いますが、花はバレリーナをそのまま濃くした感じです。バラ あずみの 安曇野

  それとこれは私も意外だったんですが、自然樹形で開花時の優雅なアーチングは望めません。枝がしっかりとして固いので当然と言えば当然なんですが。御本人に任せて長い枝をそのまま立てておくと、開花時には根元から、もしくはサポートに結び付けた箇所から直線的にグニャッと折れるようにして倒れます・・・・って、言ってる意味伝わるかなぁ~? でも育ててる方なら心当たりあるんじゃないかと。基本的にはザックリ誘引でいけるコですが、そういう訳で小枝の先っぽはなるだけ遊ばせないほうが美しく仕上がります。もしくは・・・・・
垂直落下は大得意ww   ⇧で説明すると、長いツル枝をアーチトップに括りつけたら、残りの分は完全放置(笑)。別にツルが下向きになるよう庭主が苦心しなくとも、上記の性質があるため花期までには自分でちゃんとこうなります。もっともっと長いツル枝の場合は解りませんが、とりあえずこのくらいの長さの落下なら花付きも問題ナシ。但し、花後のサイドシュート(来シーズンの主力枝)はおそらく括りつけたアーチトップらへんから出ますので、今季垂直落下した分は切り戻しになるでしょうね・・・・って言ってること解ります!? いえ、だいだい解んなくてもぜんぜん構わないんですけど、どなたかのお役に立てればと!
⇧⇩ニュードーン それと白花のヤナギラン


⇧左手前ウーメロ ⇩ビンゴ メイディランドバラ あずみの 安曇野


⇧⇩アロハ。これは最近お気に入りのコラボ。既述の木製アーチに誘引するツルを何本か振り分けてみたら大正解でしたw

 
やっぱバラは響きあってナンボなのね☆彡


・・・巨大ソフトクリームの存在感が・・・(笑)。でもあれも安曇野同様、最近仕立て方を変えたのよね。だからこれはかつての景色なんですが。


なんかこーゆーのもいいよねー。色は濃いけど桜を観てるようなイメージ。

ああ、そうだ。折角なんで親品種であるのぞみちゃんと比較しときましょうか。顔写真だけでは解らないこともあるかと思いますので。

のぞみちゃんは完全な細枝性で、紐のようなツル枝が、地を這うような低空飛行で四方八方にズルズル伸びていきます。(中には少し上向いて伸びるのもありますが基本的には超低空飛行)如何様な曲線も描ける、極しなやかなツルです。
対して安曇野のツル枝は標準的な太ささで、上方向に立ち上がって伸びていきます。なので懸崖仕立てなど特殊な仕立てでない限り、生育期に扱いやすいのは安曇野のほう。もちろん『開花期だけ美しい姿であれば花後のバラに美観は求めない!』というなら、シュートの出方なんて気にする必要無いんでしょうが。

それから、他品種ツルバラとのコラボを考えるなら安曇野。
花は小輪ですが前述の通り枝は標準的な太さがあり、葉の大きさも極端に小さくはないので、他品種と並植しても見劣りしないと思います。ボリュームも出ますし。実際うちでも御紹介した通りかなり重用しています。
対してのぞみちゃんのほうは枝が極細であると共に、花も葉もミニバラのようなので、多品種バラとコラボさせるのは相当・・・・相手を厳選したほうが宜しいかと。少なくとも花色とか花容だけで組み合わせちゃうと、おそらくのぞみちゃんが貧相&不憫に見えてしまうと思います。単独でオベリスクに巻いたり、立ち木に這わせたり引っ掛けたり、或いは糸しだれ桜を模した仕立てを狙ったりしてその繊細さを十二分に生かす仕立てをおススメします。

また双品種をそれぞれフェンスや壁などに誘引した場合、バラ あずみの 安曇野
安曇野は⇧のように面を覆い隠すことが出来ますが、
のぞみちゃんは丁度アイアントレリスに施された曲線模様のように軽やかな線画風の仕上がりになるんじゃないかな。或いは細密画風。もちろん経年のうちに物凄い茂って面を覆い尽くす可能性もありますが、それでも多品種のツルバラとは一線を画す雰囲気になりそうな感じです。

樹の性質自体はどちらも強健で丈夫。一季咲ですが秋にはヒップが美しいことも共通。

【秋・ローズヒップ】


ちなみにうちにはこのヒップから自然発芽したコもいたりして♪ まぁ、グダグダ長ったらしく書きましたが、結局のトコロ。
とりあえず植えとけば何とでもなるコ達、ってコトで(笑)。安心して庭にお迎え下さいませ♪