ルージュ ピエール ド ロンサール

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エリックタバリー Eric Tabarly
作出:2002年/メイアン(仏)
樹形:直立性シュラブ(但しシュートが冬越し出来ないこと多々で結局ブッシュ止まり)
花期:遅咲・繰り返し咲き
花径:大輪
交配:Cappa Magna × Ulmel Münster
備考:日本国内のみ別名『ルージュ ピエール ド ロンサール』の名称で流通

ピエールドロンサールとはまったくの別モノ。たまたま雑誌でみたお顔に恋して輸入苗で購入したのち、ルージュピエールドロンサールの名で販売が始まったものがこの品種と知り、思わず「はぁ~っ!?」と瞠目した記憶が。。。だってロンサールとはホントに性質まったく違いますもん。共通項は『メイアン作出・アンティーク風大輪・直立性シュラブ』って、随分ザックリ来たなァ、おい。花期は違うし、棘はゴツイし、花首は強くて花期優雅に傾ぐことは無いし、なんでこれにロンサールの名を冠しちゃったの?ってゼンゼン解せない。なのでうちでは未だ頑なにエリック タバリーと呼んでいます。エリック タバリー ルージュ ピエール ド ロンサールって、まあそれはさて置いて。
結論から言ってエリック タバリーは当庭では難しい品種でした。
それはおそらく耐候性という意味で。

まず太枝性で逞しいシュートが結構出ますが、それらが冬越し出来ない。
つまり中身が充実するには生育期間が足りないってこと。これに関しては植えつけから数年未満のロンサールにもそういうキライはあったんでそれなりに対処してたんですが、エリックは遅咲きの分、もっと顕著で同じ対処では間に合わなかった。ということは、うち程度の寒冷地でこの品種をツルバラとして栽培したければ、冬囲いが必須ってコトでしょうね。それをしない当庭では、結局毎春ハイブリッドティー並に切り詰めることになってる。それでも株そのものがまったく冬越し出来ないって訳じゃないから、いつか耐寒性も上がってくるんじゃないかとも思ってたんだけど・・・・・何年経っても状況は変わらない。

だから長らくうちでは『…このコはここではHTなんだ』と割り切ってた。というか、割り切らざるを得なかったというかなんですけれども。まぁ、実際のトコロかなりな太枝性で強直な枝振りでしたしね。だったらオーナードバルザックとかトラヴィアータみたいな樹姿に持ってけるじゃないかと。そしたら果たして、強剪定後は春からぐんぐんシュートを伸ばし、相当数の蕾を上げてくれていました。

・・・ところが。今度はその折角の蕾が、どうにも咲き切れない。要はボーリング。これもオーナードバルザックの場合と一緒。(んなトコまで似なくても…(-_-;) 但しこっちは外弁剥いてもどうにもならないレベルで)
多分、開花期の気温の問題が絡んでると思います。この品種は遅咲きで、当地では花期が梅雨に丸被りするんですけど、その時期の当地はかなり寒いことが多くて・・・・実際、極端に暑い空梅雨気味だった年には案外いいトコロまでいった記憶があります。(とはいえそれがパフォーマンスとして認められるレベルだったかと言われれば・・・・む゛~~~。。。。)

そもそも『花弁数が多くて最後まで(或いは真夏の二番花でさえ)ディープカップを保つ』というのが謳い文句のバラ。要するに・・・・・この方は切り花品種によくある、『咲かない(開かない)バラ』なんでしょうネ。だから上手く咲ける地域でなら花保ちがいいって褒められるっていう・・・・成程なるほど・・・・・いろいろ理解出来ました。
肥料を控えるなど諸処やってるつもりなんですが、結局毎年こんなだよ。葉っぱはこんなにピッカピカなのにね。エリック タバリー ルージュ ピエール ド ロンサールって、まあ、よくもここまでグダグダ言いながら、何故このバラを未だに植えてるのか。
だって・・・・・わざわざどっか遠いトコロから当庭にお越し願ったのですよ。冬枯れしてしまったなら兎も角、株自体は一応それなり元気に生育してますし。
実際うちのお客様の中にも育てている方いらっしゃいます。そして「ああ、いつもは確かにそうだけど今年はよく咲いたのよ~!」っていうのも聞いたことあって。だから・・・・だからもしかしたら、昨今流行りの異常気象とかで、来シーズンはこのバラがうちのMVPに燦然と輝くかもしれないじゃないか!とか・・・・・・・って、なんかそういう植物ありましたよね。山火事で殻が焼けて初めて発芽出来る、みたいな・・・(´;ω;`)ウゥゥエリック タバリー ルージュ ピエール ド ロンサールと、まぁ、そんな感じで早10年近く。どんなバラでも風土を味方につけられなければ勝算は弾けないとつくづくに。敷地面積がそれなりにあるとはいえ庭もいい加減満員御礼状態だし、そろそろ白旗あげよっかな、とは思ってます。ちなみにお隣さんはゴールデンセレブレーション