ピエールドロンサール Pierre de Ronsard
作出:1987年/メイアン(仏)
樹形:大型・直立性シュラブ(つる扱いが定番)
花期:中咲・一季
花径:大輪
交配:(Danse des Sylphes × Händel) × Kalinka, Cl.
備考:勢い余って2,3回は返り咲きますが本来の美しさは春の一回のみ。
・・・ってか、もはや説明書きなんかいらないだろ、って思う(;^_^A
ただ縁取りのピンクは、開花前の気温&日照に案外影響されるみたいですね。そのため天候不順で冷え込んだ年なんか、殆どブラン~状態での開花だったし。
なのでそちらはあえてにお迎えしなくてもいいかな、と。そりゃあ勿論「純白だよっ!?芳香種だよ!?」とかって言われたら話は違ってきますけど・・・・((´∀`))
⇧咲き始めの頃は早咲きのスパニッシュビューティーと共演。
⇩終わり頃にはクレマのビルドリオンご到着。
ついでに⇩のお供は ‘踊り場’。
ちなみに⇧はほぼ自立した状態でアーチになってます。⇩で分かります?
既存のアーチとかわざわざ設置しなくても基本的に自分でちゃんと立てるコなので、余計な手だしはしない方針(笑)。もちろん大輪多花性ゆえに開花期はその重量に負けてしまいますから、最低限のサポートはしてますけれども。
手前の白バラはセバスチャンクナイプ。
で、うちには3株あって、別に狙った訳じゃないけどそれぞれ別の仕立てになってます。⇩はブッシュ仕立てのロン様。もちろん支柱ナシで自立してます。確かに⇧の仕立て方なら鉢栽培でもイケそうな気がしますが、何しろデカいです。身丈程の樹高で仕立ててます。切り詰めればもっと低く出来るかもしれませんが、ロン様は開花時に俯くのでお顔を愛でる為には高めの位置で咲かせないと。それに根本的に大型種なので、もっすごいシュートがバンバン出ます。それを覚悟しておく必要があるんじゃないかと。
っと、説明書きはいらないと言いながら、もうひとつ、あったあった!
◆寒冷地のシュート対策について
ピエールドロンサールは太幹性なので、植えつけて2,3年経つとぶっといベーサルシュートがガンガン伸びてきます。が、ここでちと寒冷地ならではの経験談を。
うちでロンサールを初めて植えた頃、このベーサルシュートが冬越し出来ないことが多々ありました。3M近くもスクスクと逞しく伸びたのに、春になると殆ど枯れてる状態。それでいろいろ考えた結果として。
当地のバラ最盛期は6月で、お盆を過ぎると秋風、11月には霜が下ります。要するに生育期が短いのです。だから御本人に任せておくと、折角伸びたシュートが充実する前に休眠しなくちゃいけなくなる。なので、お盆を過ぎたらそれ以上伸びないように、そして中身が充実するようにシュートの先端をカットします。そうしたところ、来シーズンの主力幹としてシュートが冬を越せるようになりました。植えつけてから数年以上経って、樹が充分に大人になれば耐候性もあがるみたいなんで今ではかなりイイカゲンでも充分冬越し出来てますが、寒冷地で同様の問題を抱えてる方にとって何らかの手掛かりになれば。
※但し、ルージュ ピエール ド ロンサール(エリックタバリー)はまったくの別品種です。多分ロン様のネームバリューに乗っかったんだと思うけど、そういうの正直・・・ちょっとね。ちなみにロゼ~とブラン~は枝変わりらしいので、花色以外のスペックはピエールドロンサールと同一なはず。
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追記!
2020年夏。前述したブラン化現象(?)が出ました! この年は開花直前のひと月ほどが天候不順で日照時間が相当少なく、よってかなり寒い日が続きまして・・・
ね? こうなると殆どブラン~そのものじゃネ?
まぁこれはこれであれだけど(…?)やっぱロン様はくっきりピンクのグラデーションが本領だと思うんですよね。
で、ついでのおまけでこの年の晩秋が⇩
あらら。さすがに御本人もなんか心残りあったのかもね(笑)。・・・・って、黒星? あーーーーいいのいいの秋はありのままが風情なのww うちは夏以降は薬剤散布しないので。そもそも黒星ごときで衰弱する品種はうちの庭で生き残ってないってば(笑)。