セバスチャン クナイプ Sebastian Kneipp
作出:1997年/コルデス(独)
樹形:大型ブッシュ(夏以降、上部はシュラブ化します)
花期:遅咲・弱い繰り返し(二番花は咲きますが・・・)
花径:大輪
備考:ドイツ人神父の名前に因む。
ショートクライマー程度(2M位)にはフツーに伸びる高性種なので、家庭用のオベリスクやアーチ程度にならかえって向くかもしれません。株元がモノ淋しくなりがちなコですけど、限られたスペースになら逆にうってつけだと思いますヨ。その場合、全部キッチリ誘引して什器を覆い隠すようにするんじゃなく、長い(高い)枝だけ要所要所添わせる感じにすると、軽やかなフワッとした樹姿で花期を楽しめると思います。基本的には自力で立てるコですから誘引はあくまでサポートで。同じことをしようとしてもサマーメモリーズなんかは生育が凄すぎておそらく無理。
ただ、セバスチャンクナイプの基本スペックはあくまでHTなので、誘引するにしても最低限に抑えて、迷ったら切り詰める。そっちのほうがパフォーマンスはよくなるハズです。勿論うちにみたいに支柱ナシで自立した自然樹形を楽しむんなら、要点はただひとつ。冬季剪定は情け容赦なくガッツリと!
あきらかな大輪で、アンティーク風のベージュピンク系の白バラ・・・って、語彙ッ!
それともうひとつ。似たような花容を持つ白バラの中でも、このバラが特に個性を発揮しているのはその香り! 芳醇な甘さと同時に、力強く鮮烈なスパイス香。柔らかで優しげな見た目からはちょっと想像できない感じなので、嗅ぐたびに何度でも驚かされます。もしかしたら人によって好き嫌いがはっきり分かれるんじゃないかと思うような香質ですが、確固たる矜持を感じる芳香であることは確か。
⇧⇩濃いローズピンクのフワフワはキョウカノコ。草丈90㎝くらいの大型宿根草ですが、セバスチャンクナイプの株元を隠そうとするならこれくらいのボリュームは欲しい。でなければクナイプをもっと切り戻すか。
⇧向こう側にピンクグルーテンドルスト ⇩では画面右端に写ってるがそうただ惜しいことに秋は殆ど咲きません。もしこの花色で大輪の秋バラを期待するなら、サマーメモリーズ、コスモス、ローズマリー、チャイコフスキー・・・あぁ、それと案外グラース アン アーヘンあたり。
【秋バラ】
上記『殆ど咲かない』なんて余計なことを言いましたが、
・・・・・ごめんなさい。ご本人に聴こえてたかもって、思わず苦笑い。