織り成す錦秋

ティストウの庭の秋は、2段構えです。
まず1段階目は前回ブログでご覧いただいた、秋バラと宿根アスターの競演。特に今年の9月はお天気に恵まれたお陰もあり、10月中頃まで「今咲いてないバラはないんじゃない!?」ってくらい見事な咲きっぷりでした♪

んで2段階目は10月下旬頃から11月の霜が降りるまで展開する錦秋の景色。

今年は足元の列植アナベルが天候の案配で天然ドライにならなかったのでそこはちょい残念でしたが、それも含めて『これが今年の秋風景!』ってことで。
んでもノリウツギは安定のドライ。大変良き良き♪
ついでに他のノリウツギもご紹介。⇧の右端で黄色く煙って見えるのはブラッセルレース。
⇩はダルマちゃん。クッ・・・渋いネ・・・そしてカッコいいネ・・・但しこういう枯れ姿をどう捉えるかは庭主の感性によるところが大。見る人によっては「枯れてる…」だけかも(笑)。
そして見上げると、

夏ツバキの実。これも風情。リースとか雑貨制作にも使えそう。
もちろん夏ツバキは紅葉も綺麗です。この木はピンク花で(夜明け前)他には全然目がいかないようなバラ期只中にあっても大変な人気を博している品種。なので四季折々の美しさを魅せる樹として折り紙つけときますね。扱いやすいですし。⇩は樹全体の感じ。
中央に写ってるのはフウチソウ。グラス類は秋になると俄然存在感を発揮します。秋の存在感といえば、発光するような透明感を以って黄葉するホスタ類もいい。
ちなみにココは入口ゲート付近。厳冬の差し響きで今春やむなく青木の列植を撤収したが為に緊急改装したエリアです。それでもそれなりになってくれて良かった良かった♪
そんな訳で昨年まで庭の外れに余されポツネンと寂しく暮らしていたのに急遽 アプローチセンターに躍り出たニシキギ。最終的には鮮やかなローズレッドに染まります。真価を発揮出来る場所に取り立てられて大変宜しゅうございました♪

その奥に見え隠れしてるのは野紺菊。
野紺菊はティストウの庭の最終便。春の都忘れと共になにげに大変重宝な存在です。さりげなくて優しくて、何処に咲いていても、誰にでも安らぎを感じさせる花。
その反対側には赤穂の水引草。 葉の斑にも少し赤が入ってるので観葉植物的な美しさがあります。白穂のものは赤が入らない白斑でこれもまた美しい。どちらも丈夫で日向日陰問わずよく育ち、こぼれ種でもちょいちょい生えてきますがどこにいても邪魔になりません。なのでいつの間にか庭中に点在しています。

で、再び庭の中に戻りまして、
⇧を撮った場所から少し退いて撮ると⇩ イタヤカエデ。⇧⇩別角度撮り。こうして見比べるとちょっと臨場感ありません?
ちなみに⇧右端、もしくは⇩左端に写ってる大型シュラブはアメリカテマリシモツケのディアボロ。ディアボロは日向に植えとくと周年赤紫っぽい黒葉を楽しめるんですが、秋には含まれる黒味(多分葉緑素)が抜けて明るく紅葉します。
しっかしこのコも随分大きくなったなぁ~・・・・昔はあんなに可愛かったのになぁ、、、とかって樹を眺める秋の醍醐味。
左端は今年キジ鳩が巣を作ったウルフアイ(ヤマボウシ) コヤツもうちに来た時は5号鉢サイズだったはずなんだけどいつの間にかに立派になっちゃって・・・・・

とかってイチイチ感慨に耽ってたら前に進まないんで出来るだけサクサクと(笑)、⇧⇩コバノズイナ(ヘンリーガーネット)
⇧⇩で御伴になってるのは山吹の白斑葉。それからバレリーナがちょこっと。

⇧はジューンベリー ⇩で白デッキの奥から左上空に覗いているのがそう。
ちなみに⇧画像中央奥の上空でピンクがかった紅葉をみせているのが前述のウルフアイ。
で、画像ど真ん中の真っ赤なのはネジキ(⇩も) 右端はオトコヨウゾメ


オトコヨウゾメ。但し焦点はクレマの綿毛。秋の庭はまさに遠近二刀流ww

って、そうだ。うちの主役花であるバラと牡丹の二刀流をご紹介。
バラも牡丹も花はいわずもがなとして、紅葉も特筆すべき品種があります。中でも個人的な第一位として、マイカイ。もしかしたら鮮やかさにはちょい欠けるかもしれませんが、繊細にして気品ある美しいいろどりを魅せてくれます。加えて紫枝(ズズ)という品種通り赤みのある枝とその枝ぶりもいい。庭木として通年で優秀なバラだと思います。詳しいスペックは個別ページにて。一般的に、秋に咲くバラが美しいことはよく知られています。が、バラの紅葉はさほど注視されてませんよね。もちろんすべてのバラが紅葉(黄葉)する訳ではなく、しかも紅葉するかしないかのデータは殆ど流布されていないのでそれを知るには実際に育ててみないことには。例えば一季咲とかの原種系或いはオールドローズ類が紅葉するとは限らないし、美しい照葉を色とりどりに染め上げながら同時に秋バラまで咲かせているモダンローズもあります。更に言えは生育環境&健康状態にも大きく影響されるので、うちでも「…え?このコって紅葉するの!?」とか「ありゃ?去年のアレはまぐれか…?」とか云々。ですから美しいバラ紅葉を目にする時は、それが庭からの特別ボーナスだと思っています。
⇧⇩はロズレードライ
あら失礼。咲いているコはウーメロ。黄葉してるのがロズレードライ
んで、牡丹も然り。美しく色づく御方と、美しくなく枯れ散るのがある。

紅葉する牡丹として私が勧めるとしたら・・・・八千代椿と花遊びかな・・・


あぁ、あと、紅葉の有無が品種間で違うのは西洋アジサイやアスチルベなんかもそう。最後まで緑葉を保つものと、美しく紅葉(黄葉)するものと、ただ単に茶色く枯れ朽ちるものがある。やっぱ実際に植えてみないことには。
例えば植えて知ったミソハギの真紅・・・・

 

ってかホントにサクサクいこう!サクサク! 真紅といえばドウダン。
ドウダンと言えば

更紗ドウダン

そんでドウダン類とよく似た扱いが出来る庭木としてナツハゼ⇩


手前の赤いのがナツハゼ。既に散り始めてますけど。で、後ろの黄色はクロモジ。枝葉に爽快な香りがあります。ついでに黄色と香り繋がりで⇩は桂。こちらは香ばしい秋の匂い。

っと、あー・・・・それで建物の壁際に青々モリモリしてるのは西洋アジサイ。春頃のブログでお話ししましたが、西洋アジサイは今年壊滅的な惨状で春を迎えました。が、その後もりもりと盛り返し(マジでさ!畑のなっぱみたいな勢いで)結局バラ期までには殆ど元の大きさに。勿論花は殆ど咲きませんでしたが、庭の骨格を為すシュラブとしての役割は(緑化担当要員ともゆー)十分に果たしてくれました。⇩は辛うじてに咲いた分の天然ドライ。そういう目で視ると有難みが違います(笑)。

対してクラブアップルは例年通り。ターシャも植えていたぐらいだから耐寒性の信頼度は一点の曇りナシ。

画像では分かり難いかもしれませんが、⇩はクラブアップルより少し大きめのリンゴ、アルプス乙女。庭仕事の休憩中に父がよく捥いで食べてます。フジと紅玉の交配種だけあって味も◎
って、しっかし今年は秋バラ大満開だったな。。。背景に写ってるロン様すらこうだもん。四季咲き性の強いものなんかいわずもがなで、
10月下旬のものだけを浚っても、


⇧⇩の背景にいるのは枝垂れ実海棠。

・・・・うん、やっぱキリがないんでこの辺で。
うちの秋バラに関しましてはこちらにまとめましたので、ご興味のある方はどうぞ♪

天野 ちと
あとりえティストウ管理人