【秋バラについて】

※秋バラ画像の閲覧だけを御希望の場合は読み飛ばしてOK スクロールで下へどうぞ

さて本題に入る前に、まずはチョー基本的な前置きをしときます。

改めて言うまでもなくハイシーズンのローズガーデンというのは(そこから⁉)観る者を圧倒するようなファンタジーワールドです。老若男女を問わず、普段はさほど草花に興味がないような人々にすら至極簡潔明瞭に「素晴らしい!」と感じさせる絶対的なパワーがある。
例えるなら、とびっきり豪奢に着飾った見目麗しき姫君たちの大舞踏会。みんな若さと美貌と自信に満ち溢れていて、誇らしげに翻される煌びやかなドレスの裾―――


ティストウの庭において、これは毎年6月の光景。
2020年と2021年はコロナ禍のせいで御来訪のお客様に対して満足なおもてなしも出来ませんでしたが、来年こそは是非! 近隣や県内のご常連さま方は勿論ですが、ブログ画像でしかうちをご存じない何処か遠くの・・・そー!ソチラのアナタさま! いつかこの庭の中で実際にお会い出来るのを心から楽しみにしていますぅ~~~っ☆彡


「そーゆーのいいから。それでティストウの庭の秋バラはどんな感じ? 見頃は?」

 

あ゛。ぁあ、ハイハイ。。。ソウデスネ・・・・・

御来訪のお客様にもよく尋ねられるコトなんですけれど、これは実のところ、私にとってはお答えするのが物凄ぉ~~~~~く難しい質問なんです。もちろん四季咲き性の強い品種であればバラは繰り返し何度でも咲きますし、実際、各地のローズガーデンでは『秋バラ祭り』が開催されてますから、当然うちの庭もそうあるだろうと思われるでしょうが。

ですが実際には。前述したファンタジーワールドというのは一番花の季節ならでは光景なので、それを再び観られると期待して秋のローズガーデンを訪れると・・・・おそらくガッカリなさるんじゃないかと。
実例として⇧が当庭6月中頃の景色。
そして多少撮った角度が違いますけど同じエリアの9月が⇩
ね? 魔法が解けて、現実に戻った感じ。
も少し詳しくご説明すると、上下画像の右端の三角塔みたいなのが《つる桜霞》 6月は桃色のツリーみたいになって沢山咲いてますが、9月は上空でチラホラ。
それから画像左端にはどちらも淡いピンクのシュラブローズが見えてますが(正確には別品種ですけど)6月は大量のつぼみがあがって株全体がまるで巨大な花束状態になっているのに対し、9月はのびのび伸び放題のシュート群とそのあちこちにお花がチラホラ。

これが当たり前の姿なんで、期待に胸を膨らませる客様に対してソーソー気軽に「ティストウの庭は秋バラもいいですよ~♪ 是非ど~ぞ~!」なんてコトは答えかねるのです。個人的には⇧の状態であってもこの時期にしてはかなりよく咲いてるほうだと思うんですけど、お客様にとってはきっと・・・・「残念」だろう、と、思うので。

これに関してはおそらくドコのバラ園であっても似たような状況かと思います。
そもそもハイシーズンに美しく夢のようなバラ風景を作った立役者たるツルバラは、その殆どが一季咲。もちろん⇧のつる桜霞のように多少返り咲きするものもありますが、件の時期と比べれば花数はほんのオアイソ程度。また原種やオールドローズの多くも一季咲ですから当然秋には咲きません。なので秋のローズガーデンはどうしてもモノ寂しい風景になってしまいがちなのです。

【ならば秋バラとは何ゾヤ?】

大抵はHTやFLなどのいわゆる四季咲きとか繰り返し咲きとされるブッシュローズと、一部のシュラブローズが秋に咲かせる花のこと。(もちろん⇧のように基本一季だけど秋に返り咲いたバラも含み)
この時期のバラは冷涼かつ乾燥した外気の中で殊更ゆっくりと咲き進むため、一輪ずつの花保ちが非常に良く、しかも花形もよく整っているのが特徴になります。更にはその色味や香りがより深くなり(orより儚げに淡くなるものもアリ)葉の色艶からは余剰な気勢が落ちて(…伝わる?)株全体がより抒情的あるいはアンティークな雰囲気に変貌する―――。この特徴こそが、多くのバラ愛好家に特別視される「秋バラ」の本領でしょう。

なのでローズガーデンの楽しみ方としては、一番花のハイシーズンは「これぞ薔薇色!」という壮観な景色を、対して秋は一輪一輪の美しさを慈しむように愛でるのがお上手。
これをガーデナー目線で言い換えると、初夏はバラと庭主による圧巻のショータイム。秋バラは・・・・庭から庭主への密やかなメッセージ、ってところでしょうか。

・・・但し、です。
但しいくら四季咲き性のある品種であっても、花数自体は比べるべくもない。
実例としてラプソディーインブルー

6月⇧ ⇩9月同じく実例としてクレールマタン
6月⇧ ⇩9月

まさに一目瞭然。四季咲きといえどこれだけ違うんです。いくら一輪一輪のクオリティーが高いったって、どうしたってね・・・・しかも秋の開花時期は相当なバラツキが出ますし。

「でもバラ園の秋バラ祭りって、いっぱい咲いてるよね?」

えぇ~とぉ・・・それは最近流行りの夏剪定ってゆーものの賜物かと。(もちろん日々の弛まぬ管理は前提として、ですが)
そもそも四季咲き性のバラというのは、花後に切り戻すことでカットしたトコロから再び芽吹いて一定期間(1番花から2番花までで大抵4~6週間位、かな?)で次の花を咲かせる性質のバラ。
で、その性質を利用して、秋の開花希望日から剪定適期を逆算すると(したがって夏の剪定となる)秋バラの開花を一斉に揃えることが出来る!という・・・・さすがプロの凄技。

【夏剪定とは】

何が凄いって、まず第一に《剪定→芽吹き→開花》の期間は品種によって違いますから。総じて一番花が早咲きのものは回転が早いんだけど、これも一概には。各品種によって開花サイクルは本当に千差万別ですし、同じ品種であってもその株のコンディション等によっては諸々の事情が絡んできますしね。もちろん枝の成熟具合やカットする時の深さにも。
しかも芽吹きから開花までの生育状況は剪定以後の天候に刻々と大きく影響されていくので、夏剪定するなら少なくとも向こう一ヶ月半のお天気の案配まで考慮にいれた上で、ひとつひとつ個別に剪定適期を逆算しなくちゃいけなくて・・・・・・って、う゛ぇ~~~~・・・・まさにn次関数ぢゃん。。。。でなければキング オブ ギャンブラー。

そりゃ私だって試みたことはありますヨ? 確かにちょっとネットを潜れば「寒冷地は夏剪定に向かない」って文言はあっちこっちに出てるんですけれども、それでも叶うことならやっぱり秋にも見応えあるバラ風景が観たい!って思うのが人の欲・・・・・・でもサ。

【寒冷地で夏剪定をおススメ出来ない理由】

経験談としてお話ししますと、当地で秋バラ(9月半ば~10月いっぱい)を意図的に咲かせようとすると、夏剪定はおよそ8月半ばって計算になる。ところがいくら北国ったってそのころは連日30℃超えで、とても庭仕事なんか出来たもんじゃない。仮に剪定出来たとしてもその年の夏が例年よりほんの少し(1~2週間程度)長引いてしまえば、夏剪定によって得られた蕾は暑さに煽られ、期待の秋バラとしてではなく、至極残念な夏バラとしてのお顔で咲いてしまう。
かといって若干涼んできた8月末頃~9月上旬に夏剪定すると、以後急激に気温が下がったり(それが北国の秋)もしくは当地特有の(すみませんヨソの地域のコトは知りませんノデ)秋の不安定な天候に苛まれたりして、ヘタすると10月になっても固い蕾のまま花開くまでに至らずそのまま冬を迎えてしまう可能性が出てくる。(実際そんなこともアリマシタ)
例えばいつだったかの年の9月は、ひと月まるまる雨が降り続いて「…このままじゃ稲刈り前の稲穂から直でモヤシ根が生えてくんじゃね…?」ってコトがありました。あの時は折角の秋バラ仕様のつぼみが結局全部腐っちゃったもんナ。。。。もちろんお天気がそうだと薬剤散布の機も逸するので、以後は秋バラ祭りならぬ黒星祭りってザマァ。
逆に運よく気候に恵まれ、すべてが目論見通り順調に進んで「いざ!秋の一斉開花はもうすぐだ!」って時に狙いすましたかのような、台・風・襲・来!とか・・・

いえ別にイヂワル言ってる訳でも特殊事例を挙げ連ねている訳でもありません。
これらはすべて露地栽培の通常運転。
とはいえ・・・・・良かれと思って汗だくグダグダになるまで一生懸命作業したにも関わらず、それが全部無駄になった時の遣る瀬無さったら。。。しかもそんな虚脱感を、たまたま剪定時に見逃されたおかげであるがままに咲いてた一輪のバラに慰められてミ

なんかもう、跪いて己の無力を全身で受け止めるしかないじゃないですか。。。

そんな訳で結局うちでは【秋バラは成り行きまかせ】となった次第。言い方を変えると、リスクの分散。そうすればどんな天候に見舞われた年であっても『秋バラ全敗!』っていう最悪な事態だけは回避出来ますし・・・・庭主の心にも安寧が訪れますゆえ(笑)。
だからあえての夏剪定はせず、一番花時ほど徹底的にはならなくとも「咲き終わった花殻は気が付いたら摘む or 切り戻す」そんな程度。
それでも(&だからこそ)秋バラはこうしてそれなりに咲いてくれてますし、今となってはこういうスタイルこそが私の思い描くティストウの庭の在り様だとも思っています。それにそもそも・・・

うち、バラ園じゃないし!庭だしっ!

ってことデスヨ(笑)。
なので 秋バラの花数の少なさは、初秋~中秋はおもに宿根アスターや秋草など、晩秋は樹々の紅葉や実モノによってカバーされる仕様になってます。
ハイシーズンのローズガーデンが  “格調高く豪華なフォーマルドレス” なら、秋の庭は知性とセンスに裏打ちされた大人の普段着。
それぞれの季節でそれぞれの美しさを楽しんで頂けたら僥倖です。

ティストウの庭で秋バラを楽しむなら、9月中旬~10月末迄。
但し咲きっぷりの良し悪しは、随時庭主に要お問合せ。

例年、秋のご散策は前日予約が必要になります。
何卒よしなにご理解下さいませ♪
以下、2021年ティストウの庭の秋バラとその他モロモロ。
⇧⇩は先述のつる桜霞。元気いっぱい。特に今秋は風邪も引いてないww(←黒星ネ。珍しく夏以降も薬剤散布出来たので)


グラハムトーマス ホワイトサプライズ(やっと品種名見つけた・・・多分間違いない)
ディスタントドラムス

⇧⇩ブリリアントピンクアイスバーグ


⇧⇩アフロディーテ


デンティベス
ジークフリート
聖火(& クレールマタン)
⇧⇩ジュビリーセレブレーション 庭事情があって今春大苗を取り寄せいきなり庭デビューさせちゃったけど・・・さすがだった。来季以降への期待に疑いの余地がない。
ちなみに⇧上空のツリバナのアップが⇩ 秋はこういうのが楽しい
ついでに実モノをいくつか。

⇧⇩ 枝垂れ実海棠とビンゴメイディランド


アロニアを挟んで ⇧ケルナーフローラ ⇩アウグスタルイーゼ


もちろんローズヒップもいろいろ実ってます。が、それ紹介しはじめたら収集つかなくなりそうなのでとりあえずここでは割愛。それよりも・・・【最優秀助演賞:宿根アスター】
厳密には友禅菊と孔雀草の2系統あるんですけど、うちでは総じて宿根アスターとしています。もちろん友禅菊のほうが若干早く咲き始めるとか、孔雀草のほうが若干高性だとか葉っぱがどうこうとか、微妙な違いはありますが庭での扱いはほぼ一緒。うちの秋バラにとっては欠かせぬパートナーです。


どちらかと言えば日当たりを好む宿根草なんですが、そもそもにバラの植栽位置が原則いつも日当たりなんで、そのバラが齎す陰くらいの場所でならまったく問題なく生育します。根っこも浅くて非常にコンパクトだし、地上部が大型化する宿根草とはいえ中空で分枝してボリュームが出てるだけだからバラの生育に影響するほど繁茂してしまってる訳でもない。庭主からみても非常に都合がいいガーデンプランツ。(支柱は必要ですけどね)
多彩な園芸品種があるだけに色幅も広いですし、花そのものも文句なく庭やバラと調和してくれるので、バラが一斉開花しないうちの秋庭であっても非常に華やかな雰囲気が生み出されます。

・・・あ。でも、秋庭のご散策にいらっしゃるなら、絶対に秋晴れの日をおススメ! いくら花々が沢山咲いてたって、肌寒く薄暗い日はウラ寂しさしか感じないので~!⇧⇩プラムパーフェクト

⇧⇩レディーオブシャーロットそれからあともうひとつ、宿根アスターが秋バラの良きパートナーである理由。
先述の通りうちでは、あえての夏剪定をしないので秋はブッシュローズでさえかなり背が高くなってしまいます。でも宿根アスターはその時期に大体1M位の草丈になって花期を迎えるので(品種にもよりますが)丁度塩梅よく御相伴してくれるんですよね。例えば⇩な感じ。バラはFLのパーマネントウェーブ (背後にはノリウツギの天然ドライ)

夏剪定が出来ない庭には、それをしないなりの美しさがある。
庭が教えてくれることはいつだって私にとっては非常に手厳しいものだけれど、ちゃんと向き合えば必ずニコッて笑ってくれる、そういう優しいものだとも感じています。

プチトリアノンセバスチャンクナイプ⇧⇩ワイフオブバース


セプタードアイル

シュテルンターラー
ディープボルドー⇧⇩ダフネ この方は・・・うちでは秋のほうが本領を発揮できるタイプかも。もちろん宿根アスターの他にも秋に咲く宿根草はケッコーあります。細かいものまであげてるとさすがにキリがないので、とりあえず秋風景として主だったものをあげると、⇧ガウラ 夏に切り戻しての2番花。ちなみにガウラの下葉みたいに見えてる剣葉は列植のシラン。こうやって植えるとガウラの倒伏に怯えなくて済む!っていうのが今年最大の発見。シランとは花期もズレますし1粒で2度美味しい♪ もちろんご自由に真似して頂いて結構ですコトヨ?(エへへww)⇧⇩シュウメイギク(バラはウィリアムモリス)
⇩シュウカイドウ 日陰にとても強く、秋になると忽然と姿を現します。
⇩ヤマハハコ

この方、そこかしこに自生してる珍しくも何ともない山野草ですがガーデンプランツとして超優秀です。日当たり日陰を問わないシルバーリーフで、ドコに植えてても寡黙にしっかり役割をこなしてくれる。生長期はもとよりシーズン最後までちゃんと立ってて(←これ重要!)うちでは最終的にドライになって雑貨制作にすら使われてる仕事人的ポジション。株に勢いがつくと草丈80㎝くらいになりますが決して倒れません(←ホント重要!)

それから今咲いてる訳じゃなくても、(⇩のバラはペニーレーン
⇧⇩ シーズン中、庭のそこかしこでモシャモシャしてたクレマの成れの果てとか(笑)。他にもヤブランとかカラミンサとか秋に真価を発揮する草花が至るところに・・・って、そこまでいくと完全に別の話ですね。秋バラに戻ります。

 


⇧⇩ノヴァーリス
お隣さん⇧⇩チャイコフスキー
ちなみに⇧は9月 ⇩は10月(背景はナツハゼ)
宿根アスターが盛りを過ぎる頃、庭では樹々が鮮やかに色づき始めてバラ達の有終の美を飾ります。一斉開花ではないからどちらのコラボも楽しめるってメリットも♪


⇧グレイス
⇧⇩ブルーボーイ


⇧⇩ニンファ


⇧⇩サラバンド
⇧⇩ 立ち枯れたユリ茎が映り込んでますね。ティストウの庭あるある案件。

ラデュレ
ロイヤルプリンセス
ソレイユヴァルデカル
ラバグルトセントセシリア

スベニールドラマルメゾン
⇧⇩グレーテル(⇩の背後はバイランド


伊豆の踊子 ⇩ゴールドバニー ちなみに銅葉は両方ともネジキ


ちょい撮り時逃してますが晴天に免じて⇧マリアカラス、それと青の軌跡
カインダブルーバレリーナ 秋じゅうずっとチラチラ咲いてた感じですが、秋深まってくると驚くほど濃色に。コーネリアとかもそうですけど、英国のローズガーデン画像で見るハイシーズンの花色は、うちではむしろ秋バラの色です。
⇧・・・・一応、ベティーブーフ(笑)。
⇧⇩レッドレオナルドダビンチ (⇩の白いのはサマーメモリーズ)
繰り返し咲き性の強いシュラブローズは樹全体の存在感を以って秋庭の主役となります。
中でも毎年確実に素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれるのが、⇩の3品種。この方達に関しては長期にわたって本当によく咲き誇り続け、もはや庭の風景そのものとなっています。なので先述までの画像の中にもちょいちょい映り込んだりしてますが、折角ですからあともうちょっと。

ヘリテージ

ボニカ82

クレールマタン

もちろん毎秋の定番にはならなくとも天恵によっては、
・・・・ふぉっ!? 一季咲ですらこんなこともあるし(⇧ハリソンズイエロー

花や実だけでなく、紅葉を楽しめることも。(⇧マイカイ

【秋バラは綺麗に撮れやすい】

ああ、それから秋バラの場合、いい写真(※)が撮りやすい時間帯が長くなるのもナイス。
太陽高度が下がって光線が斜めになるから、それっぽい陰影を魅せてくれる時間が長くなるんです(正午付近はさすがにムリだけど) 光線自体も柔らかくなりますしね。そして日の出が遅くなり日の入りが早くなる為「さて今日もそろそろ庭仕事始めるか…って、あぁでもその前にちょっと…」とか「よしっ!キリのいいとこでおやつタイム~♪」とかの何気ないタイミングで気軽にシャッターを切れる。ハイシーズンでいい写真を狙おうとするなら朝4時前に起き抜けて庭に飛び出すか、もしくは夕方5時半以降・・・つまり丁度夕飯の支度を始めなきゃいけない頃からが絶好の撮り時なもんで、ケッコー厄介なんですよネ。。。

それともうひとつ。
これは私の個人的価値基準かもしれませんが・・・・秋バラの場合、花殻やら傷んだ葉っぱやらも絵になるような気がしてます。その点もお気楽にパシャリといける事情。ハイシーズンのバラ画像にそれは許されないと思っているので。

※)って言っても私の場合、記録としてコンパクトカメラをテキトーにパシャパシャやってる程度なので、あくまでそのレベルでの話。カメラが本格的な趣味の方とかプロの方の場合とはどだい次元が違うと十分承知(^_^;)⇧⇩ロザリュームウェーターセン その向こうがロン様


・・・・あ、それと、これはもしかしたらはじめにお話ししておくべきだったかもしれませんが、このレポート(に、なってる…か?)では、秋バラの咲く庭景色とか秋ならではの風情で咲くバラ画像を中心にご紹介しました。「ロケーションなんか関係ないわ!そもそも私、美人だものっ!」ってゆーよーな秋バラ(例えば⇧な感じの)画像は、各個別ページに振り分けてご紹介してます。ので、ご興味のある方はそちらにてどうぞ~。


ピンクグルーテンドルスト
カルトブランシュ
⇧・・・・またトンボ(笑)。
まぁ兎も角、こんな感じがティストウの庭の秋バラです。
ザックリとですが大体の感じは伝わりましたでしょうか?

もちろん四季咲き性のバラは11月に入っても⇧のようにつぼみを上げていますが、この先は日差しからも一切の暖かみが失われるので、花弁を展開させることは出来なくなってしまいます。凍てつき始めた寒風のなか、間に合わなかったつぼみ達を見かける度に、もったいないなーとか可哀そうだなーとか・・・・・・なぁ~んてねっ!実はその時期にはもうひとつの楽しみが♪

【秋バラはドライフラワーに】

お客様ともよく話題になるのですが、どんなに美しくともハイシーズンのバラはドライフラワーには向きません。季節柄、自然乾燥するには空気が多湿すぎることがまずは大きな要因でしょうが、花そのものについても、おそらく花弁に水分量が多いのと、咲き急ぐ時期だけに形崩れしやすいという難点があります。その点、晩秋のバラは最高。初霜が降りる前にサクサク摘み取って部屋に吊るしておくだけで、簡単に綺麗なドライが出来ちゃいますヨ♪
ま、お店クオリティー程には難しいかもしれませんが、来春に想いを馳せながらひと冬お手元で楽しむには十分。シリカゲル等でより色鮮やかに仕上げたドライフラワーも素敵ですが、特にシャビーなインテリアを好まれる方にとっては、ナチュラルドライのほうがお望みの感じに仕上がるかと。宜しければ是非お試し下さいませませ。

 

 

 

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
・・・ついでなんで秋バラ番外編。
一覧にも載せてないんですけど・・・・コンテスドゥバルバンタン。
理想と描くオールドローズをまさに体現したかのような麗しき伯爵夫人。うちにお迎えしてから既に10年近く。(もしかしたらそれ以上かも)
まとまりのいいブッシュ樹形で四季咲き、樹勢もいいし耐寒性も問題ナシ。もちろん香り◎
にもかかわらず庭内ではなく左遷先で咲いているのは・・・・
当地の気候では一番花がボーリングしかしないんだよぉ~っ! だけど秋になるとこうして超絶別嬪さんで咲くんだよぉ~! これってどう扱ったらいいの?秋バラDHとして庭内に呼び戻すべきなの??
毎秋、咲き誇るこのバラの眼前でアタマを抱えている庭主なのでした。。。