ゴールド バニー(木立&つる)

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ゴールド バニー Gold Bunny

作出:1977年以前/メイアン(仏)
樹形:小型・横張性ブッシュ
花期:若干早咲
花径:中大輪
交配:Rusticana × ( Charleston × Allgold )
備考:ブッシュタイプ(繰り返し咲き)とつるタイプ(返り咲き)があります。花は同じ。

 

輝くように鮮やかで爽快な黄バラ。花型も整っていて、満開時には花弁のフリルが素敵。外弁は白っぽくグラデーションがかるのもいい。
耐病性はほどほど。幼株や生育状況が覚束ない時、または薬剤散布に白旗を上げた年の秋なんかは黒星がちょいちょい。ってまぁこれはしょうがないとして、当庭において最大の懸案事項、耐寒性において信頼性は・・・・・・・・・・まったくww
とはいえこのゴールドバニーとの付き合い方こそが、寒冷地ガーデナーのスキルアップを促してくれた・・・もしくは強要されたというか。まぁ、ともかくそんな感じ(お察し!)

まずはつるタイプの話
⇧は今現在の景色ですが、⇩は随分昔の景色。ゴールド バニー Gold Bunny花首が短いので、誘引した時、全体のフォルムを崩さないという長所を生かして、手製の巨大オベリスクに巻き上げてました。大変お綺麗でしたからこれはこれで気に入ってたんですけれども、
たださ、先述通りどうしても冬越しに関して信用しきれないトコロがあった。実際時々やらかしてたんですよねぇ~、つる枝が冬越し出来ずに地上部全滅って事態。そうなるとその年のシーズンは無骨なオベリスクもどきだけが剥き出しになってる状態だから景観もなんもあったもんじゃない。ってかもっと正直に言っちゃうと、基本的に一株で2,3本しかツルが立たない上に枝寿命も短くって(2,3年持つかどうか)数年以上は我慢に我慢を重ねて粘っていたんだけれども、結局このゴールドバニーでは望む景色を作れないと結論を下すに至った次第。

とはいえ株そのものを廃棄するにはあまりに忍びなく、それでふと思いついたのが、

立ち木への誘引。それならツル枝が少なくともそれなりに魅せられるし、最悪全滅したって景観的なダメージは最小限に抑えられる。何より・・・・春先の誘引作業がちょー楽勝! ツル枝を立ち木にサラッと引っかけるだけで済むんだから♪
⇧の手前はベティーちゃんとカクテル。若干早咲き組のコラボ。
⇩のモッサリとした白いのはヤマボウシ ‘ミルキーウェイ’。

ちなみにこの時、支柱係に抜擢されたのはナツメの木。このコもこのコで寒がりらしく、春の芽吹きも重役出勤。牡丹が咲く頃にようやくお目覚め。でも艶があって明るい葉色の小葉なので気に入ってます♪(但し棘ありますくれぐれも御注意)
そしてそれから2,3年過ぎたのち・・・・・

はいはい、案の定やらかしました。2021年の春、ツル枝全滅。ブッシュタイプもゲンコツ。
まぁそれでも6月下旬頃にはこんな感じで新規シュートをぐんぐん伸ばしておりました。
とはいえ・・・・・やっぱあれだ。。。いくら景観上のダメージは最小限に抑えられたとはいえ、正直このツルバラにこのエリアの前線を張らせるのは厳しいな。。。というのが感想。
ということで、再度移植。⇧と同じエリア内ですが、より後方。支柱係はシシガシラ(もみじ)・・・・って、このコ、先述以前から数えたら一体今まで何度引っ越しさせられたよ。庭の初期メンバーのひとつだからかれこれ20年近くのお付き合いなんだけれども。まぁ、それだけ丈夫で(耐寒性は別)魅力的な品種であることの証明にはなるのかな? 実際、春にダメだから廃棄するって選択肢はハナから頭にないもん・・・・・他とは代替え出来ない稀有な黄バラ。

という訳で今現在⇧⇩ ツル枝の冬越しに関しては相変わらず不安定ですが、上手くいった時だけ褒め讃えてあげるってスタンスでいられるなら問題ありません(笑)。


支柱係のシシガシラから更に空中移動して銅葉モミジへ。もうね、元気ならそれでいいのよ好きにして頂戴。まっ、兎も角うちではこんな感じですが、ここより暖かい地域でならきっとずっともっと素晴らしいパフォーマンスを望める黄バラだと思います。媚びを含まない颯爽とした美しさは、見てるだけで気分がパーッと晴れ渡ります。

で、⇩からは木立(ブッシュ)タイプ。
と言っても、花容はまったく同一。ついでに一番花が咲くタイミングも同じです。ゴールド バニー Gold Bunny⇧⇩ 背後の青いのはベロニカ ‘ブルーフォンテン’


⇧⇩後ろにいる赤紫はミステリューズ・・・なんだけど個別ページがないのよね。来期作る予定ですけど、ラプソディインブルーとの違いが未だイマイチ解んなくて。。。
⇧奥のほうのまだ咲いてない黄バラは遅咲きの伊豆の踊子。Wキャストでこのエリアのフォーカルポイントを担っています。
ちなみにつるタイプのほうが厳冬越えにて地上部を全滅させた春、ブッシュタイプのほうは論無くゲンコツ剪定。とはいえそもそもが寒冷地仕様でコンパクトな株ですし、時々そうなることは折りこみ済なんで周辺植栽でそれなりにカバー(良くも悪くも慣れたモンよ。。。) 定位置をキープしたまま何食わぬ顔で通常業務⇩

 

【秋バラ】


ほらね? 控えめに言って絶品なのですよ。だからこそ当庭における最大の難点を抱えながらも今まで私に撤収宣告を下されずにいるという・・・・・ホント、美人って得ですよね(笑)。
赤銅色の葉っぱはネジキ。そもそもが銅葉なんて分かり難いですが⇧⇩確かに紅葉中。


こっちは銅葉モミジと御一緒