ノヴァーリス Novalis
作出:2010年/コルデス(独)
樹形:半直立性シュラブ(樹高140㎝)
花期:遅咲き・繰り返し
花径:大輪
交配:(実生 × Bulue Bajou)×( Coppelia 76 × Big Purple)
備考:18世紀ドイツの詩人の名前。
カインダ ブルー同様、当庭では比較的若いコなんですが(お迎えしてからまだ数年くらいかな?)もはやバラ期フィナーレの堂々たるメインキャスト。この色と花容を以ってして、チョー強健種!なんて、少し前までなら到底考えられなかったな・・・・
いやもう、完全に堂に入った咲きっぷりです。うちでは生育具合からしてシュラブローズと見做してますが、樹姿はまとまりのいい花束樹形(=ブッシュ仕立て) 。なので大型のフロリバンダとして捉えてもいいでしょうね・・・って、あくまで『大型の』が付きますからね? 並のフロリバンダ、ましてや繊細プリンセス系のブルーローズ様方と混植してはいけません。生きる世界が違います。
⇧⇩手前に写ってる白っぽいバラはチャイコフスキー どちらも大変逞しくていらっしゃるww 花期も揃いますし樹姿的にも花容的にもパートナーとして相性◎
・・・って、折角ですからこのエリアをぐるぐるいってみましょうか。
⇧⇩手前の黄バラはシュテルンターラー
⇧の右端(奥のほう)に写ってるアロハが⇩の左端手前でボケボケになってるヤツ。
⇧から少しズレてシュテルンターラーがノヴァーリスの背後に隠れる角度になると⇩
⇧⇩クレマはイングリットビエンデコフ それから挟まれて中央はフィリスバイド
⇧背景の梅花ウツギが⇩の中央。⇩画面右奥のモシャモシャが⇧のクレマ。
そして⇧⇩手前に最初のチャイコフスキー。(すみません⇩は見づらいですが)
⇧デッキ上から ⇩そのデッキを背後に
常々に私『シュラブローズは庭の骨格になる』と思ってる訳なんですけど、このノヴァーリスに対してもそれを強く感じます。なんていうのかな・・・例えばその庭を絵に描こうとする時、確実に存在しなければならないエレメントというか。対してブッシュローズはフォールポイントみたいなもので「この庭の焦点はココ!どう?ピントあった?素敵でしょ!?」ってな感じ。そりゃあ咲いているほうが庭は絶対的に素敵に見えるけれど、とはいえそれが庭風景そのものを構成している不可欠要素なのか?と問われれば・・・多分、否。
この件に関してはノヴァーリスとの違いを記したカインダブルーの頁でも触れています。あるいは【自然樹形でバラを育てる】や【大きな庭をつくる】でも。ご興味あればどうぞ。
兎も角うちにはノヴァーリスは二株ありますが、それぞれのエリアでそれぞれの景色を描き出しています。
⇧⇩はフロントガーデンの一株。こっちのほうが確か1年先輩。
⇧右隣奥にアプリコットネクター、左端手前はクレマのミクラ
⇩背後ツルバラはモンジャルダンエマメゾン
⇧左端にもちょろっと写ってますが⇩の薔薇色はドルシュキ ルブラ
⇧の画像、何より地面に映った影が素敵だと・・・・・・・
って、なんだかこれじゃあノヴァーリス最大の魅力がどーでもいいみたいであれなんで、いい加減ここらでその美貌についても触れておきましょうか(笑)。
大輪でアンニュイなこの色合い。弁の先がちょんと尖ってるのがスタイリッシュで今風なエレガンス。(語彙が浮いてんぞ!)
曇天の似合うバラだなぁと思う・・・・いろんな意味でサ。
⇧⇩を比べると光の加減でまるで別モノの色合いに写ってますけれど、庭主から見るとどちらもホント。こういうニュアンスカラーのバラは表情も豊かです。
ちなみに植えつけ2年目の頃で⇧くらいのサイズ感。これでも充分御立派。
ですけど、その翌年の姿が⇩。(お供は散り斑のオニシモツケ)
そして今では⇩ 見事なまでにシュラブローズとしての役割を果たしてくれています
・・・・うん。まぁ、但しあれだ。あんまり褒めてばっかりいると「いいバラだってことなんか一目で解るんじゃい!で、どうなの?実際に栽培してみてサ」ってなりそうなので、あえて欠点をあげるとすると・・・・
ちょぉ~と雨が苦手かな。もちろん生育そのものには影響しないんだけど、特にこの方は遅咲きなもので、当地ではガッブリどっぷり梅雨期に嵌ります(^_^;) なのでどうしても咲いたお花が潰れ易いことと高性の枝ぶりが倒伏気味に開帳してしまうことは心しておかなきゃならない。
って言ってもそれはこの品種に限ったことではなく、似たような儚さをもつイングリッシュローズ群だって雨に降られればザックリ散り果てちゃったり花型がひしゃげちゃったりしますし、樹姿に関しても目立たない位置にこそっとサポートを入れてフォローすればいいだけなんで然程大きな問題でもありませんけど。(うちは確かに基本的には自立推奨ガーデン(…笑)ですが、それだけに伸長力のある大輪&多花性品種では多少のサポートが必要になることだって間々ありますヨ)
とはいうものの、雨に項垂れる不憫な風情もこの御方のアンニュイカラーにはよく似合ってるとは言えなくもない・・・・
ま、どのみち大型シュラブだしね。雨にそこそこ項垂れてもそれなりなんとか。別に地べたに平伏して泥まみれになる訳じゃないんだし、目くじら立てる程のことでは(←こーゆーとこが庭主のテキトーさ)
【秋バラ】
ホントよく咲いておられるww
うちではあえての夏剪定をしないので、かなり大型化してます。⇧で既に2Mくらいかな。それでも大輪系秋バラの中で屈指の花数を誇っています。ってことは耐暑性もソートーに強いってことなんでしょうね。
お隣のチャイコとはいつもご一緒♪傷んでたってなんのその~♪ でも実際、秋バラ撮る時はヘタに花殻摘むと却って不自然になるのよね。