【早咲き・中咲き・遅咲き】

コラボさせたいのか、リレーさせたいのか。
時間軸を意識して庭をデザインするなら、花期の把握は不可欠です。
にも拘らずネット上でもカタログでも、早咲か遅咲かの明記は非常に少なく、新しくお迎えするバラを選ぶ時は、私自身いつも迷います。
なので同じ悩みを持つ方にとって、品種選びのご参考になればと思い明記しました。

尚、記載データはすべて『冬囲いナシの、庭植えでの場合』です。
鉢栽培の場合は、たとえ露地に置きっ放していても、地温や日照条件等の絡みがあるため大きく異なると思われます。(少ない経験上から言えば、同じ品種で一週間のズレはあったような…)どうぞご理解下さいませ。

 

各花期の代表的な品種
おそらく日本国内で最も栽培されているであろうピエールドロンサールを中咲としました。なので、早咲きとはそれ以前。遅咲きとはそれ以後。

早咲きモッコウバラスパニッシュビューティーメアリーローズハマナス系etc

中咲きピエールドロンサールアンジェラアイスバーグヘリテージグラハムトーマスetc 標準的な木立バラ(HT/FL)やイングリッシュローズの大半(たまに例外あります)

遅咲きニュードーンキングのぞみルージュピエールドロンサールランブラー系etc コルデスの近年作出品種の大半(もちろん例外あります)

但し、あくまで【ティストウの庭】での、例年におけるザックリとした分類です。そもそも早咲・中咲・遅咲がきっぱり分かれている訳ではありませんし・・・
たとえば一株での花数が膨大な大型品種の場合、早咲き品種群として咲き始めて、遅咲き品種群が始まる頃にもまだ咲いてるようなコもいますし、そもそも満開状態になることなく、バラ期の最初っから後半過ぎまでチラチラずーーっと咲いてるコもいます。そういった各品種の特性は個別ページに出来るだけ詳しく記載するようにしましたので、ご理解下さい。

また個別ページには、他品種のバラや花木&宿根草などが一緒に写った画像を出来るだけ挿入しています。
もちろん気候風土が違えば同時期には咲かないモノもあるでしょうし、その年の天候にも大きくそして複雑に影響されるモノなので「コレとアレは毎年必ず一緒に咲く! ソレとコレは絶対一緒に咲かない!」などとは全然言い切れません。場合によっては、早咲と中咲、あるいは中咲と遅咲がほぼ一緒くたになったりすることもありますし、バラが例年より早い(遅い)のに草花類は例年通り、ということもあります。更にいえば、当庭においては比較的日陰に入っている為その品種だけが他とズレてる、ということも・・・・

それでもスパニッシュビューティーより先にピエールドロンサールが咲き始めることはないし、ハマナス系とニュードーン、あるいはラプソディーインブルーカインダブルーはコラボしない。そういうおおよその目安にはなるかと思います。

※補足 『花期が長い』と『花保ちがいい』の違いについて

あくまで私個人の表現かもしれませんが・・・・
当サイト内で『花期が長い』とは、株全体を眺めて、見頃だと感じられる期間が長いことを意味しています。
一方『花保ちがいい』とは、一輪のお花が咲いてから朽ちるまでの時間が長いということ。
『花保ちがいいから花期も長い』とは限りません。『花保ちはいいけど花期は短い』『花保ちは悪いけど花期は長い』品種もあります。各品種の個性なので、個別ページに出来るだけこまごまレポートしています。
但し幼苗や根っこ由来の生育不良、或いは移植直後のシーズンでは、花保ちは総じて期待出来ませんし、花数も充分でないため花期も短くなる事はご理解下さい。
また同じ品種で同じような生育状態であっても、枝を高く長く誘引している場合と切り詰めてる場合では違ってくる可能性があります。(参照:ヘリテージ) 文章と画像を照らし合わせた上で、何かのお役に立てれば幸いです。